2022年01月26日

伊藤詩織レイプ刑事事件を握りつぶした捜査機関の闇

安倍元総理と懇意の仲と言われる元TBS支局長の山口敬之氏にレイプされたと伊藤詩織氏が起こした民事裁判二審が今週判決され、一審同様原告である伊藤詩織氏の主張がほぼ認められる形で勝訴となりました。







このブログでも2年前の一審の判決を受けて記事を書いていますので合わせてご覧いただければ幸いです。参考記事:「詩織バッシングから降りる人、開き直る人、梯子を外され取り残される人」



しかし一審とは異なる点もあり、伊藤氏が著書で述べていたレイプドラッグを飲ませられたという主張は、山口氏に対する名誉棄損に当たるとして伊藤氏に対し55万円の慰謝料の支払いを命じています。これについては被害者の伊藤氏がお酒により酩酊状態であったこと、そして物的証拠もなく信ぴょう性に欠けるなどという裁判官の見解なのでしょう。いずれにしろ山口氏は上告の意思を示しており、最後まで戦うつもりのようですから結審まで見守っていきたいと思います。



しかしつくづく思うのが、刑事裁判ならばそれらの経緯も明らかになっていたでしょうし、もっと切り込んで深堀した捜査が行われたことでしょう。民事は原告が被害者になりますが、刑事は国の機関である検察官です。これだけでも大きな違いと言えるでしょう。民事の一二審で強姦と判決されたこの事件、当然刑事でも裁かれるべき案件であったことは間違いありません。



逮捕寸前まで漕ぎつけながら中村格当時の警視庁刑事部長が逮捕を握りつぶし、不起訴となったことは周知の事実ですが、彼はその後出世して警察庁長官にまで上り詰めることになりました。下の動画は中村氏の長官就任直後の会見で山口逮捕を握りつぶした件で突っ込まれているところです。






中村警察庁長官は「法と証拠に基づいて」というフレーズを何度も口にしていますが、自分で立件にあたらないと判断したものが、民事の一二審で強姦と認められたことについてどう感じられているのでしょうか?それとも強姦は刑事事件に当たらないと言いたいのでしょうか?当人の見解はともかく、事実関係に基づけば不起訴と判断するべきではなかったし、司法のトップに立つべき人物として間違いなく不適格であります。それと弁解で検察審査会のことを持ち出していますが、検察審査会の人選はガラス張りとは言えず公正性も分からず、我々の知らぬところで決められる制度であり、法の素人を意のままに誘導できる制度であることは明白なのです。







この中村格もそうだし、森友問題での国会追及で政権の矢面に立って擁護した佐川理財局長も後に出世しています。安倍元の意を汲む働き方により得っれた出世というご褒美とは裏腹に無茶な政権擁護と勘繰られて世間から痛烈なバッシングを浴びている安倍元の一連の疑惑に加担した人物たちには後世重い十字架を背負って生きていくことになるでしょう。





上のアカウントのように勘違いしてる人間もいるようですが、不起訴は無罪ではありません。不起訴は被疑者を刑事裁判にかけないことですので、裁判官によって有罪か無罪か判断されることはありません。不起訴は嫌疑なし・嫌疑不十分で検察官が「起訴しても有罪に持ち込めない」と判断したわけですから、無罪に準じるものとみなせるとの見方もありますが、民事で強姦と判決されることでなぜ刑事事件として立件できなかったのか?という矛盾が生じることになりました。逮捕を握りつぶす司法と告訴を握りつぶす検察といった捜査機関を懐柔すれば怖いものなしということでしょうか?民事で一矢を報いた伊藤氏の勝訴を評価する一方でアベ元を取り巻く数々の疑惑の闇を垣間見た思いです。

posted by yuuponshow at 18:45| Comment(0) | 伊藤詩織レイプ疑惑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月20日

詩織バッシングから降りる人、開き直る人、梯子を外され取り残される人、

素顔を晒して公の場で記者会見を行いレイプ被害者だと訴えた伊藤詩織氏が、レイプをしたとされる元TBS支局長の山口敬之氏を相手取った民事裁判一審が今週判決が下され詩織さん側が勝訴し330万円の支払いを命じる判決が下りました。







レイプ行為された直後の2015年4月に刑事で訴えを起こしたものの検察が立件しなかったため刑事裁判にかけられることはなく不起訴処分となりました。それから4年の歳月を経て今回は被告側のレイプ行為が認められることとなり賠償金支払いを命じる判決が下されました。刑事と民事で異なる内容の判決が下されたことで刑事裁判での審判が適切だったのか疑問を抱かずにはいられません。



逮捕状を請求までしながら山口氏を空港で待ち構えていた捜査官が直前になって上からの指令で逮捕取りやめになったこと、後にそれを指揮した当時の刑事局長の中村格が後の取材でそれを認めていること。これらの事実を踏まえて安倍総理に近いジャーナリストと言われている山口氏に対して官邸から捜査に圧力を加えていた可能性が極めて高いこともありこの点の真相も明らかにして貰いたいものです。



この問題が発覚してから山口氏養護側から詩織さんに対するセカンドレイプが問題となりましたが、その中にはメディアへの出演や寄稿もしている評論家やジャーナリストなどの著名人や果ては国会議員まで加担して伊藤詩織氏へ卑劣なバッシングを行っていました。この連中に対して伊藤詩織氏は「法的措置を取る」ことを明言しています。







その法的措置の声明が利いたのか当初山口氏側に加担していた著名人がこぞって山口氏非難へと回りました。







この上記の御両人、政権御用達ネットチャンネルで山口氏の刑事事件での不起訴確定をお祝いして乾杯しています。裁判は上告されており確定はしていませんが、彼らはそれを重く受止め、擁護から非難に転じたり、ネット番組への出演を辞退した訳ですよね。その上で反省やら謝罪の言葉はないのでしょうか?セカンドレイプを止めることは良かったですが、この変わり身の早さには反吐がでる思いです。



山口敬之 不起訴乾杯.PNG



一方で、引き続き山口氏を支える擁護派というか散々詩織さんに対して枕営業とか嘘つきと罵ったことで、梯子から降りたくても降りられない人もいます。








イラスト風刺で枕営業と煽っていたはすみとしこや嘘の主張をしたと言い張る国会議員の杉田水脈などは上記の掌返し連中とは一線を画す言い逃れができないレベル、当事者でもないのに知ったかぶりの主張や表現をしたのだから名誉棄損されても仕方がないレベルと言えるでしょう。はすみなどは開き直りとも取れるツイートをしていますから、抵抗することなく謹んで司法で裁かれていただきたいものです。







現職国会議員の杉田水脈は公職という立場から、はすみよりも立場的に拙いと言わざるを得ないでしょう。司法の判断を尊重すると言った手前、司法の判断にいちゃもんを付ける訳にはいかず、閉口した状態です。この話題からはフェードアウトしたいところでしょうが、民事裁判が終わってから大々的に上の動画が拡散されていることもあり逃げられないでしょうね。詩織批判キャンペーンを展開した編集者の花田紀凱や山口氏の記者会見に同席した小川榮太郎、風刺画のはすみとしこと共にA級戦犯として名を連ねることになりそうです。



安倍側近や周辺の推薦により自民党に迎え入れられた杉田水脈ですが、とんだセカンドレイパーを抱えてしまったことで安倍ちゃんも嘆いていることでしょう。しかし身から出た錆、類は友を呼ぶと言いますか、自民党に来るべくして来た逸材であると言えますね(笑)







先述したように民事裁判は上告されているので結審してはいませんが、レイプ問題で山口側に不利な証言が出ており、上告しても一審よりも重い厳罰処分が下されるかも知れません。詩織バッシングに加担しておきながら掌返しで逃げる人、開き直る人、逃げたくても梯子を外され逃げられない人と今回の騒動で三者三様、身の置き方が分かれる形となり非常に面白いですが、どちらもクズであることに違いありません。
posted by yuuponshow at 18:35| Comment(1) | 伊藤詩織レイプ疑惑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月06日

安倍総理に近いジャーナリストのレイプ疑惑に自民党議員がイチャモンをつける

野党が安倍政権を追及しているのはモリカケ問題だけではありません。安倍総理に有利な情報を書いている山口敬之氏が起こしたとされるレイプ疑惑が大きくクローズアップされてきました。


詩織さん.jpg



この問題は被疑者と言われる伊藤詩織という女性が記者会見を開いて告発したことで明らかになりましたが、会見で野党寄りとも言える政治的主張を展開するなど、レイプ自体がヤラセではないかと捉える見方もありましたし、第一安倍総理に繋げるにはモリカケ以上にハードルが高いことから当初私も眉唾ものとして捉えていました。


逮捕の執行にも繋がらず、告発しても検察審再会において不起訴となるなど情勢は詩織さん不利となるかと思いきや、その事件性や捜査段階での不透明さかが物議を醸し、国会質疑で取り上げられることになりました。






この問題で明らかになっているのは性交渉があったこと。山口氏は既婚者であり、不貞行為であることを認めていること。詩織さんが泥酔状態であったこと。これは互いに認めています。



以上の状況を勘案すると薬を盛られたレイプであったかなかったかは抜きにして、不貞行為を認めた山口氏が不利であることに間違いありません。泥酔いの状態で性行為をしたことは間違いないので、「準強姦容疑事件」の疑いがかけられても致し方ありません。


そして告発したにも拘わらず当時の警視庁刑事部長が裁判所からの逮捕状請求を取り下げたということなど非常にミステリアスな部分が醸し出されることでこの問題がクローズアップされてしまう要因となりました。


中村格 逃げる.JPG



この問題は安倍総理との関与よりも、公権力の裁量によって事件性を有耶無耶にできることが問題であると言えます。メディアでも大々的に取り上げられていることから当時の刑事部長を国会に招致して事実関係を明らかにすることは避けられない状況と言えるでしょう。




この流れに反目する形で名もなき自民党ネットサポーターズは被疑者女性へのバッシングを展開しており、「民主党の仕込みではないのか?」などと女性に対する胡散臭さを強調するネット上の書き込みが散見されます。しかしこの問題反発すればするほど大きくメディアで取り上げられる可能性がありますし、あまり被疑者を責め立てる行為が蔓延するとセカンドレイプとして逆に批判を浴びることになります。



こういうデリケートな問題を突き付けられるとなるべく穏便に流したいところですが、我慢ならないのか自民党に入党したばかりの気鋭の女傑がイチャモンをつけています。







安倍ちゃんを守りたいがためにこんなツイートしたのでしょうが、不起訴が決定してるからといって疑惑が晴れる訳ではありませんし、刑事部長の件といい非常に問題の筋が悪く、きっちり精査した上で語るべきです。この人慰安婦問題で日本の潔白を国連で訴えていましたがそれと混同しちゃってるかも知れませんね。自民党に囲われたからなのでしょうが、女性としての見識のない杉田水脈はもとよりそれに波及する形で自民党に悪影響を来すことになるかも知れません。


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posted by yuuponshow at 22:50| Comment(0) | 伊藤詩織レイプ疑惑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする