渋滞、火災、そして混乱… 豊洲市場 波乱の幕開け #nhk_news https://t.co/akmBDDaNOw
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年10月11日
豊洲の欠陥構造や土壌汚染についてはこのブログで散々指摘しており、今更ながら移転などすべきでない市場であることは言うまでもありません。だからこそ移転させる東京都としては滞ることなく慎重を期して移転作業を進めなければならなかったはず。それでもこれだけの混乱を招いた原因は移行に伴う予行演習などの事前対策不足と周知不足に他なりません。直前に見つかった地盤沈下によるひび割れなども業者に知らせずバレてから説明するなど東京都とその代表である小池百合子は非難されて然るべきです。
その小池東京都知事は、「築地は守る、豊洲は生かす」をぶち上げ豊洲移転に舵を切ったことで移転推進派はもとより移転反対派からもバッシングを浴びることとなり袋叩き状態です。全方位に良い顔をしようとしてもどっちつかずで混乱させることばかりしては怒りを買われて当然です。
元々テレビの人ですから周囲に良い顔をしたいというのがあるのでしょう。その裏で自民党に対抗しうる新政党を立ち上げるなど権力欲は旺盛ですが、私がこの人に一時期待したのはそうした権力欲を発揮して自民党勢力を削ぐ役割を果たしてくれることでした。昨年の希望の党で上手く立ち回ればそれも可能でしたが、民主党を抱き込んでしまい大惨敗を喫したのは権力欲が過ぎたと言っていいでしょう。
先の総選挙で下手打って豊洲問題で総バッシングを喰らってはもはや浮上の目はないのに、「東京都喫煙防止条例」や「ヘイトスピーチ・LGBT差別禁止条例」などの国民生活に踏み込んだり、言論規制を敷くといったリベラル勢が好むポピュリズム路線に移行したのは権力欲を捨てきれずまだやれることをアピールしたかったのでしょう。
小池百合子に思想信条などなく、政権に寄り添ったり人権派に迎合したりしているのを見ると思想信条が確立していないということでしょう。全方位に笑顔を振りまいて権力に縋りつくという女王様気質なのだから豊洲と築地の併用などという物凄い中途半端なことを思いついてしまったのでしょう。
ここまで書くと小池批判をしているように見えますが、正直小池批判はしたくはないのです。ヒステリックに小池叩きをするあの界隈と同列に思われたくないからです(笑)自民勢力を削ぐ資質があっただけに非常に残念ですが、豊洲移転に舵を切り、ふざけた条例をつくった以上厳しく糾弾しなければなりません。豊洲に関しては多くの識者からの指摘もあるように今後市場機能が立ち行かなる事態も想定できます。その時までに都知事でいられるかは分かりませんが、移転を強行した都知事としてどう立ち振る舞うのか注目です。