2018年10月12日

ウケのいいことを全方位に振りまいて反発を生むポピュリズム小池百合子の罪

10月11日に豊洲市場が開場となりましたが、ターレの火災や衝突事故などがあり、排水溝から排水が溢れたりと初日から豊洲市場の問題点が露呈された不吉な門出となりました。マスコミが一番取り上げていたのが渋滞でしたが、初日で普段買い付けない層がこぞって襲来したこともあるのでこれについては様子見ですね。









豊洲の欠陥構造や土壌汚染についてはこのブログで散々指摘しており、今更ながら移転などすべきでない市場であることは言うまでもありません。だからこそ移転させる東京都としては滞ることなく慎重を期して移転作業を進めなければならなかったはず。それでもこれだけの混乱を招いた原因は移行に伴う予行演習などの事前対策不足と周知不足に他なりません。直前に見つかった地盤沈下によるひび割れなども業者に知らせずバレてから説明するなど東京都とその代表である小池百合子は非難されて然るべきです。




その小池東京都知事は、「築地は守る、豊洲は生かす」をぶち上げ豊洲移転に舵を切ったことで移転推進派はもとより移転反対派からもバッシングを浴びることとなり袋叩き状態です。全方位に良い顔をしようとしてもどっちつかずで混乱させることばかりしては怒りを買われて当然です。



小池百合子 豊洲移転.PNG




元々テレビの人ですから周囲に良い顔をしたいというのがあるのでしょう。その裏で自民党に対抗しうる新政党を立ち上げるなど権力欲は旺盛ですが、私がこの人に一時期待したのはそうした権力欲を発揮して自民党勢力を削ぐ役割を果たしてくれることでした。昨年の希望の党で上手く立ち回ればそれも可能でしたが、民主党を抱き込んでしまい大惨敗を喫したのは権力欲が過ぎたと言っていいでしょう。




先の総選挙で下手打って豊洲問題で総バッシングを喰らってはもはや浮上の目はないのに、「東京都喫煙防止条例」「ヘイトスピーチ・LGBT差別禁止条例」などの国民生活に踏み込んだり、言論規制を敷くといったリベラル勢が好むポピュリズム路線に移行したのは権力欲を捨てきれずまだやれることをアピールしたかったのでしょう。




小池百合子に思想信条などなく、政権に寄り添ったり人権派に迎合したりしているのを見ると思想信条が確立していないということでしょう。全方位に笑顔を振りまいて権力に縋りつくという女王様気質なのだから豊洲と築地の併用などという物凄い中途半端なことを思いついてしまったのでしょう。



ここまで書くと小池批判をしているように見えますが、正直小池批判はしたくはないのです。ヒステリックに小池叩きをするあの界隈と同列に思われたくないからです(笑)自民勢力を削ぐ資質があっただけに非常に残念ですが、豊洲移転に舵を切り、ふざけた条例をつくった以上厳しく糾弾しなければなりません。豊洲に関しては多くの識者からの指摘もあるように今後市場機能が立ち行かなる事態も想定できます。その時までに都知事でいられるかは分かりませんが、移転を強行した都知事としてどう立ち振る舞うのか注目です。


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2018年09月18日

水質汚染や地盤沈下だけではない!市場機能が果たせない豊洲市場の惨状

10月11日に開場を迎える豊洲市場、予定より二年遅れとなったものの小池都知事より安全宣言が出され、先日には豊洲市場において盛大な開場記念式典が行われるなど着々と移設準備を進めています。








ところが安全宣言が出された直後に市場内で地盤沈下によるひび割れが見つかりました。









報道によるとヒビ割れは東京都が昨年から把握しており、開場にはただちに影響はないとのことです。しかし画像で明らかなように亀裂は思っていたよりも大きく深いものです。それにこのヒビ割れが起きているのは仲卸売場のトラックが荷を運ぶ場所(バース)です。こんな目立つ場所で利用頻度の高い場所にひび割れとか冗談じゃありませんよ!!



バースだけではなく排水溝やらあらゆる箇所で地盤沈下が発生しています。これで想定内とか方便垂れる神経が信じられません。開場一か月を切ってこんな惨状でどうやって運営できるのでしょうか。それに地盤沈下が収まる保証はどこにもありません。








豊洲市場は一昨年に発覚した地下水に含まれている汚染物質が基準値を大幅に上回っていたことから移転是非を巡る論争が巻き起こりましたが、移転推進派はことごとく「地下水を使わないから問題ない」「豊洲は密閉空間だから安全」という論調でした。それに付け加えて移転を立ち止まった小池都知事に対して辛辣な批判を展開していましたが、その急先鋒がジャーナリストの有本香です。



有本香.png




有本はテレビや著書などで豊洲移転をしつこく訴えていましたが、その主張は環状二号線の開通が遅れることでオリンピックに間に合わないやら移転延期に伴う莫大な費用負担を都民が被るというもので豊洲市場の周辺環境や構造建築についてはまったく触れていません。有本にそんな知識などないので当然ですが、過去に東日本大震災で液状化が発生している土壌についても一切無視して豊洲安全論を展開していましたからね。小池憎しが過ぎてヒステリックなイメージが浸透している有本女史ですが、今回の地盤沈下については一切語っていません。女史に煽られて小池叩きに加担した有本シンパも同様です。



有本だけではないですね。藤井聡、三橋貴明、適菜収、高橋洋一、東谷暁といった名の知れた知識人も豊洲移転推進者としてメディアで頻繁に小池叩きに加担してました。三橋など都知事を辞職せよと強く迫っていましたがこの事態を受けてどういう見解を示すのでしょうか。



しかしこの惨状を見過ごしたまま開場させようとしている小池都知事の責任は免れません。昨年からひび割れを把握しながら関係者に黙ったまま放置していたということは多少の問題が生じても無理やり開場に踏み切るつもりだったのでしょう。移転推進派と共に豊洲市場管轄している行政の長である小池都知事の処遇についてもきっちり詰めなければならないでしょう。







豊洲は水質汚染や地盤沈下だけが問題ではありません。そこで働く人たちに向けた配慮がまったくなされていない構造物です。開場が目前になってこうした問題点が明らかにされており市場関係者を愚弄しているとしか思えません。












小池都知事の移転延期は評価できるがその後の対応は酷い!築地市場は守ると言いながら移転後取り壊して駐車場にすることが決定しており、その後のプランの見通しがまったく立っていないことから適当な方便で移転反対派を欺いたとしか思えません。地盤沈下を見過ごして移転後新たな問題が発覚したらその責任は小池都知事にすべて覆いかぶさることになるのですがそれでも移転あり気で進めるのでしょうか!?この判断の誤りが小池都知事にとって大きな命取りとなるかも知れません。


posted by yuuponshow at 18:05| Comment(0) | 豊洲移転 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月23日

豊洲移転決定した今こそ断言する、豊洲移転はすべきではない!!

小池百合子東京都知事が来年10月11日を豊洲移転の日としました。まだ汚染対策の追加工事日程も決まっておらず、土壌環境の状況が変わっていないのに日程だけが決まるとは早急過ぎて違和感を抱かれる方も多いのではないでしょうか。







小池 混乱は防げた.JPG



日程が決まったとは言え、すんなりと豊洲移転とはいかない状況にあると言えます。先述したように追加工事も決まらず土壌汚染など豊洲を巡る状況も変わらず、加えて市場関係者の複雑に織り交ざった心理状況を考えれば無理筋というものです。小池は混乱は防げたと言っていますがますます混迷を極めることは避けられません。



これまで高い支持率を誇っていた小池百合子に関しては総選挙を境に急降下していますが、このことも豊洲の移転強行に舵を切った要因であるとも言えるでしょう。五輪整備、市場移転を速やかにして支持回復を図りたいとの思惑もあるのでしょう。しかしそれにより移転反対派の怒りが紛糾するのは当然。そもそも豊洲も築地も生鮮市場として活かすといった両論併記など無理な話であり、築地整備の具体化案も示されていない段階では築地は置き去りにされたと言ってもいいでしょう。








対する築地移転推進派は小池批判が収まるどころか「豊洲は政局に利用された」「二年間も延期して税金の無駄使いだ」「小池は辞職せよ」の大合唱、双方からのサンドバッグ状態となればしばらく浮上の目はないでしょう。


これも身から出た錆ですが、市場移転のプロセスの不透明さと豊洲市場の構造問題と地下に眠る有害物質の深刻さを公に出して一旦延期表明してくれたことについては評価します。


豊洲新市場についてはこのブログでも記載しており、移転などハナからすべきではなく中止すべきとの見解を示しています。旧東京ガス工場であり人体に悪影響を及ぼす有害物質が多く眠るその上で新市場として生鮮食料品を扱うなど言語道断であり許されるべきではない。移転推進派は安全安心と言うが、何をもってそう言い切れるのか示しておらず無責任な安全神話を垂れ流しています。


6年前の東日本大震災においては豊洲で液状化現象が確認されており、地中から高濃度の汚染物質も検出されています。この時東京では震度5強と観測されましたが、東日本震災級の地震が東京湾付近で発生すれば言わずもがな悲惨な状況となることは目に見えています。豊洲への風評被害という頓珍漢なことを抜かす輩もいますが、上記に述べたようにいわくつきの物件なのだから深く議論すべき案件なのです。








そして移転すべきでないもう一つの理由が市場維持のために年100億円超の赤字となる試算が示されていること。移転しても赤字が膨らみ続け、20年以内には市場会計は破たんすると公表されているように赤字運営が分かっていながら移転させるなど気が狂っているとしか思えません。豊洲市場は地中深くに眠る東京ガスの有害物質の地上への侵入を防ぐため屋内型にしてお金をたっぷりかけた空調設備を設置したものですが、これが大赤字運営の根源なのです。


以前はこうした諸問題をマスコミで取り上げていましたが最近は音沙汰無し、移転決定も事実関係だけ述べるにとどまっており都民の関心も低下しています。移転決定したからこそこの問題をしっかり取り上げるべきであり、議論を深めるべきです。


このまま小池百合子が沈むのは構わないが問題の本質を置き去りにしたまま移転させるのは容認できません!!ぼんやりとした主張も多いですがこのように移転反対派も多いのです。






移転後更なる事態が起きてもおかしくありません。豊洲は何の変哲もない土地ではなく大量の有毒ガスが眠っているいわくつきの物件であることを忘れるな!!!!



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posted by yuuponshow at 18:30| Comment(0) | 豊洲移転 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする