2016年07月20日

日本会議陰謀説の誇張は安倍政権の本質を見誤ることになる

安倍政権批判に最近活用されている「日本会議」。この日本会議が安倍政権に深く係っていると唱え、「日本会議の研究」の著書を出版した元しばき隊の管野完氏(ノイホイ)が自身のレイプスキャンダルが週間金曜日にすっぱ抜かれて批判の矢面に立たされています。





管野完については以前このブログでも取り上げています。「熱く絶賛されている新書「日本会議の研究」について 2016・05・04」(url)

元しばき隊でツイッターなどのSNSで「死ね」「低能」「知恵遅れ」などと平気で悪態を突くなど人間として資質的に非常が問題があることはご存じの通りですが、更に金銭トラブルやセクハラ問題などであの反社会的組織のしばき隊から追放されるほどの人物なので今回のスキャンダルを聞いても正直違和感は感じていません。


日本会議の研究は10万部を超えるベストセラー誌となり菅野はたちまち売れっ子作家として講演で登壇するなどしていましたが、このような資質の欠落した人間を持ち上げる風潮は自分の感情として嫌悪感を抱き虫唾が走る思いでした。




私自身、以上の理由からこの日本会議の研究については書籍の購入はしていませんが、正直買わなくて正解でした。こんな奴に印税を献上するなど愚の骨頂です。実はとある本屋で日本会議の研究を見つけてしまい尺に触りながらもつい立ち読みしました。

飛ばし飛ばしでパラパラ見ているので内容については断片的にしか確認していませんが、はじめ書きのところで侮蔑用語である「ネトウヨ」と称して在特会の行動保守界隈への批判、まぁこれは良いとしてこうした行動保守界隈が安倍政権とも密接な関係を保っていてそれらの源流にあるのが日本会議であるとのくだりを見てあーやっぱりこいつの偏見が強く反映されてるなと思いました。

後のページを見るとこの本に出てくる日本会議幹部が過去に寄稿している文献や資料を取り上げており良く調べているなとは思いますが、率直な感想としてはズバリ「で、それがどうしたの?何が言いたいの?」


日本会議が自民党の後ろ盾にあるというのは政治に興味のある人であれば誰でも分かりますが、この日本会議の研究と称した著述本は、はじめ書きにあるように菅野の偏見が込められている文献がすべてを物語っており信憑性に欠け偏見に凝り固まった愚作です。



それでも管野の主観を汲みいれた陰謀本を崇めている人はいるようで、著者に思い入れがあったり、陰謀論が好きな人であれば読んでみて面白いと思うかも知れません。ところが先日外国人特派員協会での記者会見で日本会議の研究における内容の信憑性を疑われる出来事がありました。




『日本会議の研究』菅野完と外国特派員協会記者のデマ・ロンダリングURL




自民党が改憲後女性や在日の人権を剥奪するとジェイクという海外の刊行誌が記事を掲載したのです。これについて問題ありと問いただしたアカウントに対し、菅野は論点を逸らしてはぐらかす有様。自身の会見において記事にされているものですから、それに関連する記事の内容に間違いがあれば、誤解を招いたことでの謝罪と出版社へ記事の訂正を求めるはずですが、菅野完はそれについて一切せず結果この内容をすべて認めてしまう形となりました。従軍慰安婦問題と同様に海外メディアに誤まった情報を発信させてしまい、これが拡散されれば風評被害は免れません。この男の行為は卑劣極まりないです。この件だけで見ても菅野完が信頼の置ける著述家であるとは言えません。


この日本会議の研究は登場人物も実在する人物でいわゆるノンフィクションの部類に入ります。ノンフィクションであるという事は必要以上に偏見が入ればそれが登場人物からの名誉棄損に繋がることになります。実際に訴訟を起こされる事態にも発展していることから必要以上に日本会議を誇張させ悪の権化し仕立てたことで却って作者の信憑性を失墜させたことになるのではないでしょうか。



それでもこの本に書かれていたことは事実だとノイホイを擁護する人間もいます。都合の悪いことには耳を傾けず、都合の良い情報だけしか受け入れないことでノイホイと同じく偏見に満ちた思想に凝り固まってしまう愚かさに気が付かない哀れな人です。





しかしながらどこがどう日本会議が危険なのか説明がありません。著述本に記載しているならばその箇所を取り上げて説明すれば良いのにそれを菅野本人もノイホイ信者もしていない、というか説明できない時点でもう詰んでいるということなんです。















別に日本会議を批判するなと言っているのではなく、批判するのならば信憑性に沿った根拠を出してくれと言っているのです。この馬というアカウント。読め読めと終始して結局根拠を示すことができずトーンダウンしてしてしまいました。日本会議ばかりに固執して安倍批判に繋げようとしていますが自民党を取り巻く組織は日本会議だけではありません。連立与党を組んでいる公明党の創価学会や、経団連、日本商工会議所、日本医師会といったように取り巻く組織の中に日本会議があるだけです。


日本会議が推し進めているとされている憲法改憲の最終判断は国民に委ねられています。国民が過半数でNOと突きつければ改めて改憲を持ち出すことは困難となるでしょう。それに自民党の改憲草案は言論の自由にも抵触しており到底受け入れがたいという論評もあることから自民党草案のままでは改憲など無理!どんなに日本会議が自民党に対して強い影響力を及ぼそうが世論の前にはどうすることもできないのです。


日本会議を悪の枢軸に仕立てる陰謀論をひけらかすとそれあり気になって自民党政権の本質を見落とすことになります。都知事選に出馬している小池百合子も日本会議所属の人間ですが、これだけの強力な組織であればなぜ自民党が推薦を出さなかったのでしょうか?なぜ分裂選挙のような余計な手間をかけることになったのか?どなたか納得いく解説をしていただきたいものですな。





ノイホイに限らず日本会議関連の著述本が出版されていますが背後関係を誇大に広げようとすればするほど安倍政権の思う壺、こんな陰謀論を吹聴する連中が日本をダメにして自民党や安倍をのさばらせている要因です。日本会議ごっこも大概にして、国民生活を窮している経済政策への批判を展開するべきであると考えるのが得策だと思うのですがね。


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posted by yuuponshow at 19:27| Comment(0) | 日本会議 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月04日

熱く絶賛されている新書「日本会議の研究」について

ゴールデンウィークに突入したものの、熊本大震災や為替の超絶円高があり日本政府としては悠長に休んでいる暇などないはずですが、日本政府首脳はこの期間を利用して外遊しているようです。まだ地震の爪痕が残る被災地の事よりも外遊の方が大事なんでしょうかね。



為替は幾分戻しているようですが、予断許さない情勢で連休明けの株式市場がどうなることか。金融緩和が手詰まり状態で日銀としては手を尽くした感ありなので、対策としては政府による為替介入でしょうが、それでも絶好の売り場を与えるだけなので長い目でみて内需拡大策、消費税減税が再び株価を押し上げる効果をもたらせるのでしょうが、果たしてどうなることやらですね。




そんな中、最近週刊誌等で話題になっている日本会議関連の著述本が出版されました。



『日本会議』とは日本最大規模の保守主義・民族主義系の政治・言論団体であり、現在は安倍内閣の後ろ盾ともいわれる団体です。この本が出版日当日に日本会議側から出版差し止めの申し入れ書が送られてきたとのことでネット上で随分と話題が盛り上がっているようです。


出版日当日に差し止め申し入れ書を送りつけるとはタイミング良すぎるというか、当日に送られたところで差し止めできる訳もなく何か意図があるとしか思えませんが、ともかく出版側からしたら頃良く話題を焚きつけられる形で見事炎上商法成功となりamazon最高位1位にまでなってます。

レビューを見ると非常に評価は高く、ツイッターでも私のフォロワーの方が「日本会議の研究」の高評価ツイートを数多くリツイートしています。

レビューを見ただけで本の内容は存じませんが、安倍を始めとした自民党閣僚や多数所属している国会議員や地方議員を裏で操っていると言われる日本会議の実情に迫った暴露本といったところでしょうか。評価をしている人を見ると自民党政権に反目するリベラル系の人が目立つようです。

しかし私の中で購入してまで見たいという気持ちにはなりません。評価している人のツイッターを見ると面白い、お勧め、絶賛、皆に紹介したい、どこに行っても売切れ、品薄、入荷時期未定と随分と熱く持ち上げて評価されているのですが、この著述本に関して私がへそ曲がりな性格なのか却って読む気が失せてしまうのです。


保守系の背後関係については他に統一教会や幸福の科学などがありますが、正直背後がどんな組織だろうが興味がありません。どんなに胡散臭くても日本のためになる組織であれば良いのです。こうした裏ではびこる権力が暗躍しているというのも少なからずあるでしょうが、それもごく限られたものだと思います。それに日本会議が国内を牛耳る程の強権力的組織であれば別ですが、それならば第一次安倍政権の頓挫も民主党政権などできる訳がありませんからね。

それにこの著述本の著者は元しばき隊の菅野完(ノイホイ)ということもあり、反社会勢力から足を洗っているとは言え本質は変わらないようでこのような人間的に問題ありの人に売上に貢献したくないという気持ちもあります。






人に死ね死ね言ってる奴が大衆を共感させるような著述本を出版するとは驚きですが、これらのツイートを見ると買って読もうかなという気は失せますね。

ちなみに上のツイートはしばき隊の頃のようですが、足を洗った最近でも性質は変わってないようです。






amazonで1位になる位ですから著述家としては優れている方かも知れませんが、こういった資質は人生において損ですね。図書館で見かけたらちょっと目を通しても良いかなという感じですが、まあ積極的に読むことはないでしょう。


購読したいのであればこの本でしょうか。

副島隆彦氏著書

『マイナス金利「税」で凍りつく日本経済』





日本会議が推し進めようとしている憲法改憲など国民投票を介して行わなければなりませんのでこの先いくつもハードルがありすぐには取り掛かれません。日本において早急に解決すべき問題は経済です!!日銀が行ったマイナス金利がなぜダメだったのか?悪影響を及ぼすのかをじっくり分かりやすく解説しています。今の置かれた経済状況や政策等を把握するにも目を通しておきたい一冊ではないかと思います。

長いゴールデン・ウィーク期間中にじっくりと経済の勉強をするのも良いかもしれません。

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posted by yuuponshow at 23:56| Comment(0) | 日本会議 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする