「ベストセラー『日本会議の研究』で話題の菅野完氏が性的暴行で訴えられていた」というキナ臭い記事が週刊金曜日に出ておった。「公安に追われている」と怯えながらツイッターナンパした女性宅に入り、押し倒して無理やりチューしたとかナントカ pic.twitter.com/pScvGiY0Sl
— Arai Kaoru (@araikaoru) 2016年7月14日
管野完については以前このブログでも取り上げています。「熱く絶賛されている新書「日本会議の研究」について 2016・05・04」(url)
元しばき隊でツイッターなどのSNSで「死ね」「低能」「知恵遅れ」などと平気で悪態を突くなど人間として資質的に非常が問題があることはご存じの通りですが、更に金銭トラブルやセクハラ問題などであの反社会的組織のしばき隊から追放されるほどの人物なので今回のスキャンダルを聞いても正直違和感は感じていません。
日本会議の研究は10万部を超えるベストセラー誌となり菅野はたちまち売れっ子作家として講演で登壇するなどしていましたが、このような資質の欠落した人間を持ち上げる風潮は自分の感情として嫌悪感を抱き虫唾が走る思いでした。
私自身、以上の理由からこの日本会議の研究については書籍の購入はしていませんが、正直買わなくて正解でした。こんな奴に印税を献上するなど愚の骨頂です。実はとある本屋で日本会議の研究を見つけてしまい尺に触りながらもつい立ち読みしました。
飛ばし飛ばしでパラパラ見ているので内容については断片的にしか確認していませんが、はじめ書きのところで侮蔑用語である「ネトウヨ」と称して在特会の行動保守界隈への批判、まぁこれは良いとしてこうした行動保守界隈が安倍政権とも密接な関係を保っていてそれらの源流にあるのが日本会議であるとのくだりを見てあーやっぱりこいつの偏見が強く反映されてるなと思いました。
後のページを見るとこの本に出てくる日本会議幹部が過去に寄稿している文献や資料を取り上げており良く調べているなとは思いますが、率直な感想としてはズバリ「で、それがどうしたの?何が言いたいの?」。
日本会議が自民党の後ろ盾にあるというのは政治に興味のある人であれば誰でも分かりますが、この日本会議の研究と称した著述本は、はじめ書きにあるように菅野の偏見が込められている文献がすべてを物語っており信憑性に欠け偏見に凝り固まった愚作です。
それでも管野の主観を汲みいれた陰謀本を崇めている人はいるようで、著者に思い入れがあったり、陰謀論が好きな人であれば読んでみて面白いと思うかも知れません。ところが先日外国人特派員協会での記者会見で日本会議の研究における内容の信憑性を疑われる出来事がありました。
’@noiehoie 菅野さん。
— CatNA (@CatNewsAgency) 2016年7月10日
貴方、外国特派員協会に行って、日本会議に関し、本当にこんな頓珍漢な陰謀論を話したんですか?
(出典:デイリービースト) pic.twitter.com/47ZwNlYZGs
『日本会議の研究』菅野完と外国特派員協会記者のデマ・ロンダリング(URL)
自民党が改憲後女性や在日の人権を剥奪するとジェイクという海外の刊行誌が記事を掲載したのです。これについて問題ありと問いただしたアカウントに対し、菅野は論点を逸らしてはぐらかす有様。自身の会見において記事にされているものですから、それに関連する記事の内容に間違いがあれば、誤解を招いたことでの謝罪と出版社へ記事の訂正を求めるはずですが、菅野完はそれについて一切せず結果この内容をすべて認めてしまう形となりました。従軍慰安婦問題と同様に海外メディアに誤まった情報を発信させてしまい、これが拡散されれば風評被害は免れません。この男の行為は卑劣極まりないです。この件だけで見ても菅野完が信頼の置ける著述家であるとは言えません。
この日本会議の研究は登場人物も実在する人物でいわゆるノンフィクションの部類に入ります。ノンフィクションであるという事は必要以上に偏見が入ればそれが登場人物からの名誉棄損に繋がることになります。実際に訴訟を起こされる事態にも発展していることから必要以上に日本会議を誇張させ悪の権化し仕立てたことで却って作者の信憑性を失墜させたことになるのではないでしょうか。
それでもこの本に書かれていたことは事実だとノイホイを擁護する人間もいます。都合の悪いことには耳を傾けず、都合の良い情報だけしか受け入れないことでノイホイと同じく偏見に満ちた思想に凝り固まってしまう愚かさに気が付かない哀れな人です。
週刊金曜日の当該号、読んでいない。一つだけ言えるのは、ノイホイさんの情報収集力、分析力、洞察力、発信力、常人レベルではない肝の座り方含め、戦後最大の危機的状況である民主主義を守る上で、いてもいなくても変わらないというような人ではない。
— hamajaya(鋼の硬派) (@hamajaya) 2016年7月15日
しかしながらどこがどう日本会議が危険なのか説明がありません。著述本に記載しているならばその箇所を取り上げて説明すれば良いのにそれを菅野本人もノイホイ信者もしていない、というか説明できない時点でもう詰んでいるということなんです。
.@ishtarist ノイホイの戯言を書き連ねた本が根拠とは「私は幽霊を信じています」以上のなにものでもない。ちゃんと妄想と客観性を区別できるようになってくださいな。
— ひまわり (@powerpc970) 2016年7月12日
.@ishtarist 時間と金の無駄です。馬鹿馬鹿しい。こういうのを読んで「私は誰も気づいていない事実を知った」とか悦に入るのですね。
— ひまわり (@powerpc970) 2016年7月12日
.@ishtarist あなたがなんの信憑性もないコンテンツを出して「読んでいないんですか?」とか言っているだけ。あなたが怪談を読んでお化けを信じると言われても。
— ひまわり (@powerpc970) 2016年7月12日
.@ishtarist STAP細胞が存在する根拠を示さなければならないのは「STAP細胞はいます!」と叫ぶ人です。自民党がカルトの支配下だと主張する人は、その根拠を明示する必要があります。適当な本に信憑性があると貴方が盲信するのは勝手ですが、客観的な根拠を示すべきは貴方です。
— ひまわり (@powerpc970) 2016年7月12日
.@ishtarist 信じたいものしか信じないからノイホイ君なんかに騙されるんですよ。世の中には悪人がいて、悪意がある人が権力を操っているという悪玉論は、ウルトラマンとか何とかレンジャーで卒業すべきですよ。
— ひまわり (@powerpc970) 2016年7月12日
別に日本会議を批判するなと言っているのではなく、批判するのならば信憑性に沿った根拠を出してくれと言っているのです。この馬というアカウント。読め読めと終始して結局根拠を示すことができずトーンダウンしてしてしまいました。日本会議ばかりに固執して安倍批判に繋げようとしていますが自民党を取り巻く組織は日本会議だけではありません。連立与党を組んでいる公明党の創価学会や、経団連、日本商工会議所、日本医師会といったように取り巻く組織の中に日本会議があるだけです。
日本会議が推し進めているとされている憲法改憲の最終判断は国民に委ねられています。国民が過半数でNOと突きつければ改めて改憲を持ち出すことは困難となるでしょう。それに自民党の改憲草案は言論の自由にも抵触しており到底受け入れがたいという論評もあることから自民党草案のままでは改憲など無理!どんなに日本会議が自民党に対して強い影響力を及ぼそうが世論の前にはどうすることもできないのです。
日本会議を悪の枢軸に仕立てる陰謀論をひけらかすとそれあり気になって自民党政権の本質を見落とすことになります。都知事選に出馬している小池百合子も日本会議所属の人間ですが、これだけの強力な組織であればなぜ自民党が推薦を出さなかったのでしょうか?なぜ分裂選挙のような余計な手間をかけることになったのか?どなたか納得いく解説をしていただきたいものですな。
安倍氏や菅官房長官らが裏で小池百合子を支援しているのは明白だ。日本会議も組織を挙げて応援。彼女は右翼日本会議の幹部だぞ。さらにカルト宗教の統一教会、幸福の科学も応援。こんな人物を知事にすると、東京は地獄を見る!弱者切り捨て、在日への顕著な差別等、都民はトラウマを味わいたいのか。
— 澤田愛子 (@aiko33151709) 2016年7月19日
ノイホイに限らず日本会議関連の著述本が出版されていますが背後関係を誇大に広げようとすればするほど安倍政権の思う壺、こんな陰謀論を吹聴する連中が日本をダメにして自民党や安倍をのさばらせている要因です。日本会議ごっこも大概にして、国民生活を窮している経済政策への批判を展開するべきであると考えるのが得策だと思うのですがね。
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