2021年07月02日

東京都議会選挙の見どころは自民よりも公明党の惨敗に注目

今年は衆議院の任期満期を迎えますので、総選挙は必ず行われることになります。選挙の争点はスガ政権への取り組んできた政策の総括が主となることは間違いないのですが、コロナ対策やオリンピック、経済対策どれを見ても落第点というか、酷い惨状としか言いようがありません。





ここに来て政権支持率もタガが外れたように滑落状態で、ある世論調査によると16%だそうですが、それでもまだ高いな〜と感じてしまうのです。あまりにも酷い政権運営を目の当たりにしているからなのでしょうが、ともかくこの政権に絶望感や危機感を抱く人が増えていることは間違いありません。



そのスガ政権の審判を下す総選挙の前哨戦として行われるのが、今度の日曜日に投開票が行われる東京都議会選挙です。今回は史上最多の271名が立候補していますが、公示前の選挙情勢としては、前回歴史的惨敗を喫した自民党が議会第一党を奪還する勢いであり、その議席は50議席に届くのではと報じられています。



2021東京都議会選挙 公示.PNG


自民党情勢調査最新(先週末)
自民  50
公明  19
立憲  17
都ファ 12
共産  23
その他  6



しかし政権政党として、あまりに杜撰な政策を次々とやらかしておいて、この予想通りに勝たせてしまって良いんでしょうか?もしそうなら都民の有権者の投票動機が一切理解できません。勿論、都政への審判を下す選挙であることは間違いないのですが、反小池が自民党にそっくり流れてしまうのでは意味がありません。前回自民が何で大敗したのか?それを思い出して都民には再考を促したい思いです。



選挙情勢優勢に気を良くしたのか政権重鎮のこの人がまたしても軽口を叩いています。







小池百合子都政について、色々文句言いたいことはあるでしょうが、一般人ならともかく国政の要人がこれですからね。腹の中でどう思おうと勝手ですが、公で言い放つ下劣さには毎度はらわたが煮えくり返る思いです。麻生の舌禍についてはこれに留まりませんが、何せ都議選直前の発言ですからこれが都議選に影響すれば良いのですが、メディアは政権に阿って無視しているのでそれ程大きく騒がれていません。




自民にしろ、都ファにしろ、根本は同じですから、どちらにも票は投じたくはありませんが、国政の出鱈目っぷりからしてしいて選ぶならば都ファですね。とは言え、小池百合子党である都ファの議員も小池がいなくなったら存在感なくなりいずれ消えてなくなる運命です。そんな党に都政を託せるのか?なのですが、実際野党全体(維新覗く)で過半数(64議席)をかろうじて上回る候補者しか擁立していないのですから、l今回の都議選の結果は残念ながら期待できるものにはならないかも知れません。しかしこのままでは自民党を勝たせて調子に乗らせて、悪政が更に加速することになります。ともかく優勢と言われる自民党勢力を削ぐこと!これに尽きると思います。

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しかし今回の選挙、自民党もそうですが、自民の腰ぎんちゃく公明党の行方に注目です。これまで全員当選を繰り返すなど圧倒的な組織力を遺憾なく発揮していますが、今回議席をかなり落とすのでは?と報じられています。前回は都ファと連携しながら今回なぜか自民党と選挙協力をするという節操の無さ、それが自民>都ファに票が流れている要因にもなっているのですが、大阪では維新と連携して都構想を後押しして裏切りましたね。この身の変わりよう有権者というか、創価信者はどう思っているのでしょうか?








政策よりも政局優先で、やってることは自民党に負けず劣らず出鱈目ばかり、公明はよく自分たちの政策成果を誇らしげに持ち上げることがありますが、コロナ禍なのにオリンピックをダシに子供を競技会場に一斉動員させようとしたのは非常に拙いものでした。






コロナだけじゃなく、熱中症に陥りやすいこの時期に、更に競技時間も深夜に及ぶものがあり、非常にリスキーが重なります。そして政策ではなく政局で邁進するという最近の公明党の素性がよくあらわれているツイートがこちらです。






かれこれ20年、改ざん隠蔽破棄がまかり通る自民党の腰ぎんちゃくとして生息してきた公明党、やることは姑息で、敵失を狙い足を引っ張ることしか頭にない政党です。消費税も自民党と同様必要不可欠と更なる増税を訴えてますが、消費税導入時には真逆の主張をしていたのですがね。まさに二枚舌ここに極めり!!






日本に政党は数多くあれど、公明党が最もいらない政党です。有権者を平気で裏切る節操の無さ、巨大政党と利権にすり寄りあっさり政策をひっくり返すことも厭わない。有権者におかれてはこの政党に票を投じることは国益を損ねる行為と思っていただきたい。裏切りの歴史を積み重ねる公明党を今回の都議選、そして来るべき総選挙で勢力を大きく削いでいくことが大事です。


posted by yuuponshow at 17:55| Comment(0) | 東京都知事選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月07日

東京都知事選を終えた今、小池百合子の対抗馬候補者への総括をしてみた

先の日曜日に雌雄決した東京都知事選挙は現職・小池百合子の大圧勝でした。その勝ち方がえげつなく強く、2位宇都宮健児氏と3位山本太郎氏を合わせた得票でも及ばないばかりか、合わせてもダブルスコアでの惨敗となりました。






勝った小池百合子の総評は置いておくとして、今回3位に滑り込んだ山本太郎について書かせていただきます。都知事選公示日直前に突如出馬表明をして、同じリベラルである宇都宮候補と対峙することになった時点で違和感ありまくりでした。出馬に当たり記者から宇都宮候補と票が割れるのでは?と質問されたとき山本いわく、自民や小池支持層の票の取り崩しと無党派層を取り込むと息巻いていましたが、それらの票田コードはすべて小池に握られ、宇都宮支持に回った立憲支持者の票を分断させてしまうことになりました。







宇都宮は前回出馬した2014年から票を大きく下回ることになりましたが、山本と合わせても得票では小池百合子に遠く及ばないので結果だけ見ると山本が降りていればというたらればは通用しません。しかし候補者を絞っていれば対立構造が明確になり、プラスアルファの効果で少なくともこれほど圧勝はされなかったかも知れません。野党が分断したことが有権者も冷めてしまった影響も考慮しておくべきでしょう。問題なのは開票の結果とは別に深刻なのが野党共闘に溝ができてしまったことです。立憲の須藤元気議員が山本支援のために離党したことも立憲や野党共闘の支持者の怒りを買うことになったことは大きな禍根となりました。









上の金子教授のツイートMMTのことで事実誤認がありますが、立候補までの経緯からしてこう言われても仕方がありません。立憲が消費税減税に消極的なのは分かりますし、言ってることは正しいのですが、そこを何とかうまく立ち回って取り込まないと結果小池百合子を自民党を利するだけ、結果悪政が存続することに繋がるだけです。そして自分の足元をすくわれることにもなります。









山本太郎に関しては参院選の比例特定枠で身障候補者を優先させたことで比例での過去を含めた最高得票を獲得しながら落選したように、奇をてらった行動が目立ちます。その奇をてらった行動って有権者の見方によっては冷めてしまうんですよね。立花孝志が突然議員辞めて参院の補選に出たことを思い返してもらえれば分かるようにその後N国は凋落の一途を辿ることとなりました。何やってんだ?という空気が蔓延するとたちまち支持を失うことになります。どんなに正しいことを言ってもね。自分には熱狂的な支持者がたくさんいると高をくくって甘く見るとN国と同じ目に遭うなるということを山本太郎やれいわ支持者には忠告しておきたいと思います。





都知事選についてはもう一つ非常に稀というか史上初の現象が起きたことも印象深いです。候補者が出そろった中で5人の主要候補者がメディアで取り上げられましたが、その主要候補に祭り上げられたN国の立花孝志候補の得票は4万票という泡沫レベルの惨敗で、泡沫にされた桜井誠候補が18万票に迫る票を獲得するという泡沫が主要を喰ってしまったのです。







立花孝志など先述したように信用を落として然るべきことをやっていたので当然の結果ですが、主要候補としてメディアで取り上げられインタビューを受けて紹介されていながらこの結果は衝撃です。逆に立花の得票を大幅に上回り5位に入った桜井誠のメディアでの扱いようを見ると、腫物を扱うような感じなのが非常に笑えますが、この現象は既存メディアの敗北と言っても良いのではないでしょうか?非常に面白いものを見させてもらいました。



最後に私の地元・鹿児島県知事選が一週間後に開票が行われますので少し触れたいと思います。こちらは現職の三反園訓氏優勢とまでは言えず前職の伊藤祐一郎氏と新人の塩田康一氏の三つ巴の争いとなっています。三反園氏に関しては、前回悪評の高かった伊藤氏への反目票が集まり当選となった訳ですが、一期終えた評価としては伊藤氏とそう差のない県政運営となってしまい、一部支持者が離れてしまうこととなりました。









三反園氏は今回早々に自民公明から支持を取り付けるなどしたたかに選挙対策を進めていましたが、そもそも反自民の受け皿として前回立候補しておきながら自公に取り込まれたことが却って有権者からの反発を生むのではと見ています。どのような結果になるかは分かりませんが、主要三候補いずれも巨大権力の後ろ盾があり今後の県政運営にはあまり差は出ないかなと感じています。バックボーンが強い候補者が勝つのは鹿児島の特色ですが、それにより独自の色が出ないことに繋がっているのでしょう。今回ちょっと冷めた感じで見ています。

posted by yuuponshow at 22:35| Comment(0) | 東京都知事選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月12日

小池百合子の学歴詐称問題追求は悪手、逆に都知事選を有利に導くことに

国会が来週17日をもって閉会の見通しですが、閉会となれば度々報道されている河井克之・案里夫妻の公選法違反の容疑で立件される運びとなります。そうなれば法外とも言える1億5千万もの政治資金提供も詳らかに明らかにされることになり、自民党内部や官邸の関与が取りざたされることになりただでは済まないはずですが、ここに来て不穏な噂が流れています。






手下がお縄になっても自分やその周辺には捜査は及ばずに済む。与党が国会閉会を打ち出して安倍総理がそれを良しとする姿勢を見せているのはこれが理由なのではないかとのことですが、これが本当ならば検察の権威失墜極まれりと言ったところですね。安倍周辺はこれまでの疑惑問題が噴出しても決して説明責任を果していない。検察捜査を手下までで握り潰せば方便尽くしで何とかなる、そう考えているかも知れません。いずれにしてもそのような及び腰の捜査をさせることは絶対に許してはなりません!





さて、今回は来月5日に控えた東京都知事選について語っていきたいと思います。公示が来週の18日ですからまだ日はありますが、ここに来てれいわ新撰組党首の山本太郎氏が出馬するのでは?との憶測が浮かび上がっています。宇都宮健児氏が出馬したことで、そちらの応援に回るのではと思っていましたからこれが実現したら理解し難い行動したもんだと言わざるを得ません。




個人的には宇都宮健児一択です。コロナ禍が蔓延したこのような不測の事態に対処するためには、終息後の会社更生整理業務をメインとして考えれば法的な部分に明るく実務に長けた人が首長となるのが相応しいですし、長年弁護士として消費者問題に係わってきたこともあり弱者に寄り添える姿勢があり、それを政治に生かせばコロナ収束後の都政を立て直せるのではないかと考えます。思想的には相いれ難いところもありますが、今回の不測の事態に対処するためには宇都宮で良いのではないでしょうか。




一方の現職・小池百合子も出馬を表明しており、これはもう本命間違いなしと言ったところですが、ここにきて学歴詐称の疑惑が再燃しています。前回の都知事選でも吹き上がりましたが、今回は前回以上に騒ぎ立てているように思えます。そんな騒動に楔を打つかのように小池知事の母校であるカイロ大学から1976年に卒業したと声明が出ました。






これで騒動が沈静化するかと思いきや、却って疑惑が深まったと騒ぎ立て、果てはカイロ大学に向けての賄賂を含む疑念まで持ち出しています。









あたかも小池がカイロ大やエジプト国に働きかけて政治工作を働きかけた言いぶり、というか詐称していると決めつけているようにも見受けます。まずこれについて疑惑追及するのは悪筋であるということを言っておきます。なぜならカイロ大が小池百合子の卒業を証明しており、大学が卒業を認めた以上、詐称になりえないのです。大学だけではなくエジプト大使館まで声明を出したのはマスコミを始めとした日本からの問い合わせが殺到したことへの影響によるものと思われます。



カイロ大学 声明.PNG



卒業証書や証明書もメディアで見せているのにこれが偽装されたものだと検証されているのでしょうか?そんなの聞いたことないんですがね。それにこれを検証できるのもカイロ大学だけなのですが。



小池 卒業証明書 卒業証書.PNG



過去の経歴詐称の話が持ち上がったときもカイロ大は事あるごとに小池百合子の卒業を公に声明を出しており、なぜ疑惑が再燃するのかまったく理解に苦しみます。ある者はアラビア語が喋れない、卒業してるが首席じゃない、更にはカイロ大の前の関西学院大中退も偽装だ!といったようにどうも坊主憎けりゃ釈迦まで憎いなんでしょうか?ちょっと度が過ぎて感情的になっているような気がします。







学歴詐称の刑事告発までしているようですが、しかしこの小池叩きもあまり効果はないばかりか、この学歴詐称疑惑追及が却って小池が利することになりそうです。これまでの小池百合子を振り返ってみれば降りかかった火の粉を振り払うだけじゃなく敵失を誘いこんで自滅させていますから相当立ち回りが上手いと言えるでしょう。



もはや学歴詐称で小池を追い込むことは無駄であり墓穴の元となるのでやめておくことです。下手したら外交問題に発展しかねませんからね。それよりもこれまでの小池都政を総括して批判する方が賢明と言えます。自分自身は上手に立ち回れても都政ではコロナ対策や築地問題を始め自分が掲げた公約も大半が守れず不満紛糾状態、都民ファーストの看板を掲げてながら自民党の要職との蜜月関係は維持するなど決して褒められた内容ではないのですからここを突いていくことです。とはいえなかなか牙城を崩すには厳しく手っ取り早く疑惑に頼りたい気持ちも分からなくはないですがね。



posted by yuuponshow at 18:47| Comment(0) | 東京都知事選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする