2019年10月18日

質問通告の遅れと情報漏洩問題がもたらす国会改革

東京オリンピックのマラソンと競歩競技の会場がIOC事務局長の鶴の一声で札幌に変更となりそうです。








9ヶ月後に迫って準備が急ピッチに行われている中でのこのドタバタ劇、こんなのオリンピックでは前代未聞です。しかし酷暑と水害の危険性がはらんでいる時期に競技に適した地域に変更するというのは良かったと思います。どうせなら汚水で溢れる東京湾で行われるトライアスロンの変更示唆もお願いしたいところですね。てゆうか全部札幌で行えば良いのじゃないのか?



そもそも五輪招致委員会が、時期をずらせないのに「温暖でアスリートに最適な気候」と招致の主張は嘘を付いていた訳ですからこの点はしっかり検証し総括しなければならないでしょう。





さて今回取り上げるのは前回少し触れましたが、参院予算委員会に臨む森ゆうこ議員が質問通告が遅れたことで大炎上となった問題です。あれから事情が少し変わりまして、質問通告をした内容が後日ネットテレビで暴露されたことにより国会公務員守秘義務違反にあたる情報漏洩したとのことで森議員が所属する国民民主党も巻き込んで、元からの通告遅延批判派との大きな論争となっています。



事実確認としまして、そもそも森ゆうこ議員は質問通告が遅れたのか?ということですが、遅れを指摘していたのは素性不明の官僚を名乗るツイッターアカウントによるものです。



森ゆうこ糞1.PNG



アカウント名が御覧のように森議員を挑発する気満々、こんなアカウント名で建設的な論争などするつもりもなく、嫌がらせしたろという気概が垣間見えるようです。遅れたと主張する告発アカウントと森議員とのやり取りが騒動の発端となった訳ですが、これが後日の14日月曜日にネトサポ御用チャンネル「虎ノ門ニュース」高橋洋一が質問通告の内容と併せて通告遅延に絡めた森ゆうこ批判をぶちまけたのです。








国家公務員守秘義務違反に当たるとして記者会見まで開き、高橋洋一に洩れた情報源の詳細を指摘されたことで森ゆうこ議員が反撃開始となりました。反撃された高橋洋一は癇癪起こしながら森ゆうこに噛みつき、これに加勢するかのように池田信夫も参戦、左右著名識者を巻き込む形で壮絶なバトルへと発展していきました。








ここで話を戻して森ゆうこは質問通告が遅れたのか?ということですが、これは互いの主張が異なっていること、証拠が何一つ提示されていないことを鑑みれば何とも言いようがありません。ただ上記のツイートにもあるように参院事務局が期限内と表明しているし、国民民主の玉木代表は森本人から追加の詳細説明の項目があったことを認めるなど細かいところを突き詰めないと善悪の判断は分かりかねます。








維新の足立くんも高橋・池田に助太刀するように森ゆうこ追撃の狼煙を上げて通告遅延を批判していますが、そもそもこの追及を野党に向けるのは見当違いです。なぜなら台風上陸が差し迫る中、予算委員会の開催が決まったのが質問通告が遅れたとされる11日の午後だからです。そこから災害対応や防災対策を追加した形で質問主意書を僅か数時間で作成しなければならないのは酷としか言いようがありません。台風来襲が危ぶまれる中で二、三日の会期延期は人道的見解からして当然だとは思いませんか?


それと答弁する閣僚のためにわざわざ答弁書を作成することもおかしな話です。大きな項目だけ伝えて、与野党が議論を戦わせれば良いのにわざわざ詳細を伝えて官僚が答弁を作成させるからこんな余計な騒動に発展するぼです。官僚に答弁を作らせてそれを閣僚が棒読みする。そんな誰でも務める閣僚だらけなのが今の安倍政権なのですよ!







少なくとも民主党政権の頃にのような官僚に負担をかけないシステムに戻すべきではないでしょうか?今回のことがきっかけで改善されれば良いと願っています。




話を情報漏洩に移しますが、森氏が高橋・池田両氏とのバトルでこのように明らかとなりました。







原英史氏は国家戦略特区の座長であり、係争中の毎日新聞の記事を資料として先日名指しで批判されたことから、森ゆうこ議員に対して名誉棄損懲罰署名を突きつけると怒り心頭ですが、やり取りの中でこの人も情報漏洩に一枚噛んでいるようです。







お仲間の池田信夫がメールを流したことを告られ、慌てて取り繕うなど足を引っ張られる有様。この三人は明らかにグルで、謎の密告者と結託して野党への陥れを図ったとみて良いでしょう。






情報漏洩に当たると与党側も非常に問題として与野党一致で精査に努めると見解を述べており、今後の展開が注目されるところです。森議員への炎上による批判追及が一転して、疑惑の目を向けられることになった高橋・池田・原の三名、安倍総理のお仲間のはずなのに梯子を外され大変でしょうが、真相解明のためにも真実を詳らかにしていただきたいものです。
posted by yuuponshow at 18:42| Comment(0) | 災害問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月15日

災害に乗じて安倍政権を叩くのは、本当に愚かな行為だよと述べる皆さまへ

ネットでは安倍総理大臣の災害対応の不遜ぶりが話題となっています。一月前に千葉県を中心に甚大な被害に見舞われた台風15号の時はまったく触れなかったのにりべて今回はSNSで被災地や被災者へ向けての気遣いを見せて災害対策に取り組むとアピールしていますが、それを見透かした有権者から批判の声が止まることはありません。一方で台風被害に乗じて安倍叩きは卑怯だと言わんばかりの声もあります。








なるほど、災害に乗じて叩くよりも今後のための話し合いは大事であると言えます。しかしこの安倍政権の対応の拙さを振り返れば叩かれて当然、むしろ人命を軽んじる信じられないサイコパスぶりを発揮しています。








野党は甚大な台風災害を考慮して予算委員会開催の延期を事前に求めてきましたが政府は強行しました。15号の時を思い出して貰えれば分かりますが、組閣を優先させて災害対応を疎かにした時とまったく同じです。大規模災害への対応に尽力しなければならない時に予算委員会を優先する理由などあるはずがありません。




今日の質疑でも要求されれば憲法に従って予算委員会を開くと言っていましたが去年あれだけ野党から要求されたのに頑として予算委員会を開かなかったのは誰なんでしょうか?7ヶ月頑として開会拒否ってたのに野党が延期を申し出たら強行とかまるで野党に反発しているかのような振る舞いですが、世間から見れば辻褄の合わない物言いとしか言いようがありません。



予算委員会を開会することで国会議員はもとより多くの官僚を拘束することになりますが、それにより各省庁とも大災害対策に奔走している最中に予算委員会開会のための準備のために時間を取られることになるのです。









素性不明の官僚を名乗るアカウントが野党の森ゆうこ議員が質問通告を遅らせたとの批判ツイートがきっかけで森ゆうこ議員に向けてネトサポからの集中攻撃を浴びてますが、こんな非常時に官僚を拘束させる予算委員会を普通に開催させることが誤りであり、そうした批判がなぜ予算委員会の強行開催に向けないのか不思議でなりません。










安倍総理が自然災害に対して興味を抱かない状況証拠として首相動静を見れば明らかです。









気象庁が前々からレベル5クラスの非情に危険な台風であると報道しておきながら上陸前日にはのんびり会食しておいて、当日は終日公邸で休養だそうです。そして被害が明るみになった13日になってようやく被害対策をやってます感出してますが、そこそこで打ち切って公邸ではなく私邸で過ごすという状況です。別に総理が動いて改善に向かう訳ではないですが、せめて公邸にとどまって情報収集に努めていただきたいものですが、ラグビー応援でそこまで気がまわらなかったのですかね?



この緊張感のない日本の宰相のやる気の無さが移ったのか自民党二階幹事長がこのような不届き発言を仕出かして物議を醸しています。









指摘され撤回の弁を述べたものの反省してるんだかしてないんだか分からない高慢な態度、これが今政権を担っている自民党の幹事長の発言ですよ。これを予算委員会で野党から追及されたら総理・官房長官ともに「発言を承知していないのでコメントは差し控える」ですよ。発言が既に公になってるのにも拘わらずこの政権と自民党には自浄能力は皆無であることがはっきり分かりました。




これでも安倍政権を擁護する声はちらほら見かけていますが、消費税2度も上げて日本経済を滑落に落とし込めようとする宰相に何を期待しているのでしょうか?これまでの災害の対策もままならない安倍政権、のんびりやり過ごすつもりのようですが、福島の除染廃棄物が台風により川に流出とか洒落になりません。アンダーコントロールという詭弁では済まないですよ。










除染廃棄物が流されても時の政権は勿論のこと安倍御用メディアも深刻にならず問題にせず。この国はどうなっているのでしょうか?災害に乗じて云々と擁護するなど誤った見解であることがお分かり頂けるでしょう。W杯ラグビーの日本躍進の影でこのような事態が起きていることを日本人はもとより世界の人々にもっと共有して頂きたいものです。
posted by yuuponshow at 23:02| Comment(2) | 災害問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月09日

豪雨災害における安倍政権の対応の拙さで日本人の危機意識は目覚めるのか!?

西日本を襲った記録的な豪雨被害により死者120人超、行方不明者も80人以上にのぼるなど史上最大規模となる災害に見舞われましたが、今回の災害における安倍政権の対応の拙さが露わとなりました。



この安倍政権の対応の流れを時系列にしてみました。



7月5日   14時、気象庁が緊急会見を開き、記録的な大雨となるおそれがあるとして厳重な警戒を呼びかける。気象庁が台風や大雪以外で会見を開き、警戒を呼び掛けるのは異例。同日夜、大雨警報(50年に一度レベル)を出している中、安倍総理は自民党議員らと宴会


宴会 安倍.PNG


7月6日   14時、総理大臣官邸の危機管理センターに官邸連絡室を設置。西日本各地で緊急避難指示が続出し救助要請が多発 特別警報になっても規制改革担当者らと会食 。


7月7日   朝から二日酔い状態で官邸で大雨被害に対する会議(15分間)  その後、衆院議院運営委員会に11日からの海外渡航願を出すも自公でさえ反対で却下、海外渡航願を却下された安倍は即帰宅 、午後から全く動きを見せず会見も無し 、死者行方不明者100名以上の大惨事にもかかわらず緊急対策本部の設置もなし



宴会明け安倍.PNG



7月8日   10時、やっと非常災害対策本部を設置(会議20分間) 11日からの欧州外遊を決定して14時に帰宅、この日も会見無し


7月9日   激甚災害に指定、しぶしぶ外遊を取り止め お昼に安倍がコメント「静岡のメロンは美味しい」





未曾有の大災害にもかかわらず政府の遅すぎる対応がお分かりいただけると思います。5日の宴会の時点で死者10人と発表されており、被害拡大は避けられない状況であったのですが、どういう神経しているのか危機意識の無さをあらわしていますね。更に宴会に参加した議員が得意げに宴会の写真をUPするとは被災地で被害に遭われている被災者の感情を逆なでしていることも分からないのですかね。











翌日6日にオウム死刑囚7人の執行が行われることになるこの日に官邸連絡室を設置していますが、建前上のものであり総理の行動を見れば特段緊急性も感じられず、災害対策も皆無でした。



首相動静7.7.PNG
 首相動静7・8.PNG




死者や行方不明者が増えたのは官邸も把握していたはずですが、動静を見るとあまり深刻には考えていないように見受けられますね。そのくせ外遊は行く気満々でしたから呆れたものです。外遊できると浮かれていたのでしょうが、国内の災害をほおっておいて外遊など出たら国民から非難殺到されて当然ですね。




こんな安倍政権の体たらくぶりにネトサポも沈黙かと思いきや、このように持ち上げて称えていました。









EPA署名のための外遊が中止となり、EU首脳が手続きのため来日するということで今回の外遊が重要であり安倍総理でなければ成し遂げられないと強調したいのでしょう。このネタで形勢逆転したいところでしょうが、EPAは日欧版TPPと呼ばれる売国政策であり、国内では日欧EPAに対する抗議活動も行われます。







いずれにしても初動対応の拙さが酷く批判の声が小さくなるとは考えにくいのですがね。政府の災害対応を批判していた野党への反発に繋げたいようですが、初動対応の拙さを検証できないようでは救いようがありませんね。



大阪北部地震の時も数年前に起こった数々の災害の時も宴会に出たりゴルフしたりとかで非難されましたが、国民もいい加減にこの総理大臣では危機対応が欠落していることを認識するべきです。上のアカウントのような印象操作にコロッと騙されるようでは安倍政権はまだまだ安泰でしょうね。こんな政権が存続しては日本も近い将来破滅することになるでしょう。



posted by yuuponshow at 22:02| Comment(0) | 災害問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする