2022年04月13日

ロシアよりも自国民への経済制裁を優先する日本政府

ウクライナへのロシア軍の侵攻から二ヵ月経過しようとしています。数と装備で不利と言われていたウクライナが、一時占拠された首都・キーウを奪還するなど善戦していましたが、一方でロシア軍の市民への大量虐殺が発覚するなど悲惨な状況も明らかとなりました。







侵略者による非人道的な殺戮行為を連日報道で流されてはロシアに対する敵意と怒りで感情的になってしまうのはどうしようもありません。こうした全世界からの怒りの声をあざ笑うかのように悪魔共は更なる残虐行為をウクライナ各地で転戦し、実行しています。そして当初から懸念されていたロシアによる化学兵器の使用した容疑が浮上しています。







ここまで来ればこの悪魔共が何をしても驚きません。核使用もちらつかせましたから戦況によっては使う可能性もあるでしょう。では世界各国はこの悪魔の所業を黙って見過ごしたままで良いのでしょうか?西側首脳は「化学兵器使用で踏み込んだ対抗措置」と発言していますので、西側による軍事介入も時間の問題と思われます。これにより戦火が拡大することは避けられませんが、この侵略行為をただ指をくわえて眺めては今後の国際社会に大きな禍根を残すだけです。まずは人間の皮をかぶった悪魔共を一刻も早く駆逐して侵略行為を終結させることが大事なのです。



我が日本も西側に倣って対ロシアの対抗措置を表明していますが、やってることがどうにもチグハグに見えて仕方がありません。






国とプロジェクトに参入する多くの日本企業からの莫大な投資資金を無駄にさせたくないのでしょうが、その決断は非常に浅はかであると申し上げておきましょう。ロシアは対外制裁を受けて外資を呼び込めずデフォルト危機に直面している。この状況でロシアンプロジェクトが順調に稼働させることが可能でしょうか?



それにこのプロジェクト資金が今後注ぎ込まれることによってウクライナ国民は再び苦しめることになります。これらの資金はロシアの軍備増強に充てられる。つまり間接的に日本はジェノサイドに加担することになるので、道義的にみても継続などあり得ないのですがね。これを受けてロシア報道官は日本に対して対抗措置を講じると表明、サハリン事業からも締め出されても仕方がありません。







サハリンを継続して経済制裁するなんて虫が良すぎます。このちぐはぐな経済制裁はロシア側の怒りを買い、ビジネスは頓挫することになりそうで計画性の無さを曝け出すことになりました。毅然と対応できないこの様では国益を損なうだけです。



そして日本側の問題は外面の良さをアピールする一方で、自国民を蔑ろにしていることです。






受容れるウクライナの留学生を悪くいうつもりはありません。学費免除と滞在費・生活費支給も当然です。しかし紛争地域から逃れてきた外国人以外の外国人にも漏れなく手厚く生活費を含めた奨学金が支給されていることには納得がいきません。







日本人学生は高い学費を支払い、現役中に支払いできなければローンを組んで卒業後に長年かけて返済させる実態。自国民より留学生を優遇する国など知りません。いったい誰のためどの国のための施策なのでしょうか?



円安や政情による物価高にも対応せず、税金も下げないから可処分所得は減る一方で、ロシアへの経済政策をする前に自国を経済制裁しているようなものです。最後ちょっとこじ付けになりましたが、今の岸田政権を見ているとそう言わざるを得ません。




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2022年03月09日

ロシアは悪くないと吹聴する親ロシア派の陰謀論拡散に惑わされないで!

ロシア軍によるウクライナ侵攻から早や二週間が経過しようとしていますが、戦況としては一進一退の攻防と言うべきか、ウクライナの予想外の抵抗もありロシアの思惑通りにはいっていないようです。兵器も兵士も圧倒的なロシア軍の戦力ですが、兵を動かすのもお金が必要であり、世界各国による経済制裁と国際世論の反発もあり、長期戦になることでロシア軍の戦力が削がれることは避けられそうもありません。そして国の枠組みにとらわれない厄介な組織がロシアへ宣戦布告をしました。







国際的ハッカー集団「アノニマス」がロシアに向けサイバー攻撃を仕掛けると宣言。ロシアの国営放送をハッキングし、映像を差し替え戦闘の様子を数十秒流すテレビジャックを敢行したことをメディアでも大きく取り上げられましたが、ロシア国防軍のサーバーダウンさせたり、軍部の移動や個人情報をハッキングするなどロシアにとっては脅威そのもの。この先戦争兵器を無力化させでもしたら一躍英雄ですね。



銃やミサイルで物を破壊するよりも、情報統制を攪乱させる軍事の指揮系統を狂わせたりする方がダメージがはかり知れません。素性の知れないアノニマスですから不気味な存在ですが、これは応援したいと思います。そしてアメリカをはじめとする対ロシア制裁連合軍の経済制裁と併せてロシアを一網打尽にできる日も遠くないかも知れません。戦争を終結させ、戦争を主導した指導者を失脚させるためにもあらゆる手を使ってロシアを潰してほしいと願わずにはいられません。



日本もロシアに対し批難決議を賛成多数で可決させ一丸となってロシアに対峙しなければなりませんが、親ロシアとも言うべきか侵攻されているウクライナを批難する人間がいるから始末に負えません。それも国会議員がです。





ウクライナはロシアに侵攻され、国民を多数虐殺された上で無条件で降伏せよと無慈悲な言い分をしているのが維新の会の鈴木宗男です。昔からロシアびいきで有名ですが、今回のロシアの無法振りにはさすがに苦言を呈するかと思いきや、これはあまりに酷いです。そして何故か国会での非難決議には賛成票を投じているのですから、一貫性のなさまで露呈しました。






その宗男の娘である、鈴木貴子外務副大臣はウクライナ大使との外相面談を握りつぶしていたことが判明するなど、親子揃ってあからさまなロシア贔屓が過ぎますが、閣僚としてこの行為は看過できません。今後のことも含めて真相を明らかにするべきでしょう。



国会議員がこの様ですから、一般人にもこうしたロシアを正当化しようとする陰謀論を信じるものが後を絶ちません。元ウクライナ大使の馬淵睦夫などロシアとウクライナが裏で繋がってると平然と言ってのけるから驚きです。



マブチムツオ.PNG



ウクライナはネオナチなどロシアのプロパガンダ工作に嵌って鵜呑みにする連中もツイッターで散見されます。私のフォロワーにもそういうのがいました。






何だか見ていて呆れるというか、まぁ仮にそれが本当だとしてもウクライナに侵攻して国民を虐殺して良いなどと理由付けできる訳がありません。こうした陰謀論者は自分で気づかないうちにロシアに洗脳されているのです。ロシアが正しいとの結論あり気で無理やり正当化させているのですから救われません。こうした連中の洗脳が解けるにはロシアの進攻が失敗に終わり、首謀者が裁判にかけられ、しかるべき刑に処されるまで続くことになるでしょう。



今回のウクライナ侵攻については右も左もありません。シンプルに考えればロシアの所業が批難されて然るべきであり、陰謀論の入る隙など絶対にあり得ないのです。こうした陰謀論に惑わされることのないよう私たち一人一人がしっかりと物事を判断する術を備えていかなければならなりません。


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2020年08月21日

拉致問題解決に主眼を置かなくなった安倍政権拉致対策本部の闇

カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業を巡る汚職事件で贈賄罪で起訴された衆院議員秋元司容疑者が今度は中国企業側に裁判で虚偽の証言をするよう依頼し、報酬の現金2000万円の供与を申し込んだとして、組織犯罪処罰法違反の疑いで3回目の逮捕となりました。



贈収賄にとどまらず、今度は偽証を依頼する証人買収容疑とはなかなかの逸材ですが、それでも議員辞職はいたしません。河井夫妻もそうですが、どうもあちら界隈は逮捕されても議員辞職しなくても良い的な考えを持っているとしか思えてなりません。それにしても2000万円で虚偽証言を持ちかけたり、逮捕拘留されながら保釈金3000万円用意して保釈されたりと金回りが良すぎます。IR疑獄など一個の議員だけで片付く話ではないし、その点本人だけではなく自民党もきっちり説明する必要があると言えるのではないでしょうか。しかし親分である安倍総理など疑惑まみれながら説明もしない責任も取らない、これでは子分にも示しがつかないし、親分もそうなのだからと違法行為も厭わないという姿勢のようですから、ほんとに自民党はモラルハザードが欠落している政党であると言えますね。






前置きはこのくらいにして今回は拉致問題について取り上げたいと思います。北朝鮮による日本人拉致を北朝鮮側が正式に認めて被害者が帰国したのが2002年のことです。あれから18年経ちましたが、残念ながら今だ解決には至っていません。時間も経ち何ら解決の糸口すら見いだせず、風化しつつある中、安倍シンパ界隈が立憲民主党議員の有田芳生の北朝鮮へのビザ無しで渡航で賑わっています。






有田芳生に関しては何ら擁護するつもりもありません。有田は国会議員であり私達国民の血税で賄われている議員歳費で渡航しているのですから一般人はもとより国会議員でもあり得ないビザ無し特権を使って何をしていたのかを国民に説明するべきです。が、一方で長らく家族会と共に拉致事件解決に取り組んできた特定失踪者問題調査会代表の荒木和博氏が有田の件も絡めてこのような声明を出しています。







荒木氏の見解は被害者からの立場でどのような形であれ、解決に導くのであれば方法は厭わないというもの。その点でスタンドプレイが目立つ有田に否定的ですが、一方で安倍政権のやる気の無さにも言及しています。政府は拉致問題を利用していることは度々指摘されていますが、「家族会、横田家に『安倍けしからん!』と言わせないようにすること」これはまさに的を射ています。



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ガス抜き要員となり下がり怒りもせず、コントロールされ思考停止に陥った家族会の存在は、安倍政権にとって何より心強いことでしょう。しかしその代償はあまりにも大きいものでした。8年間の政権運営で何ら解決の糸口すら見いだせずただ時間だけが経ち、家族も次々と亡くなり拉致問題の関心が薄れるだけ、荒木氏は家族会のこうした言動が拉致解決を滞らせた要因と捉えているのです。



日本政府は有田の闇ルートの存在が明らかとなった以上、政府は有田に尋問してでも拉致問題解決として活用するべきなのに何らアクションを起こそうとしません。同じく北朝鮮と精通しているアントニオ猪木元議員に対してもそうですが、独自ルートのある彼らを活用することもしない、当初はやる気だけは見せていたのに最近ではまったく触れようともしていないのにこれで政権批判するなとかよく言えたものです。



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荒木氏いわく、「物凄いかさぶたはそう簡単に穴が開けられる訳ではない、でも穴を開けてみればそこから膿が出てくる、これが事態を動かす大きなきっかけになる」と述べていますが、安倍政権は何か穴を開ける努力をしてきたのでしょうか?失踪者情報が報じられてももみ消してはかさぶたが増すだけでますます解決が遠のいたように思えてなりません。








言葉だけではなくいかに実行するかが大事であるかは安倍政権という反面教師を見てつくづく思い知りました。それでも家族会からの信頼を得ているようにこの政権はしたたかに立ち振る舞い、一定の保守層からの信用を得ています。8年も続く政権ですから揺るがない地盤があるのでしょうが、これだけ長く政権やらしておいて何ら文句も出ず思考停止に陥ってはそれはもはや教祖さまを褒め称える信仰レベルでしかありません。

posted by yuuponshow at 18:50| Comment(0) | 外交問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする