2022年04月27日

日本経済を停滞悪化に導くブルジョア経団連

岸田総理が昨今の物価高騰への緊急対策について記者会見を行い、その施政方針をについて述べていましたが、その中身は見事に期待外れの内容でした。






緊急対策にしてはしょぼい補助金と厳しい制限を設ける子供のいる家庭への5万円の給付金、そして減税はなし、意地でも減税はしないという強い意思だけは感じさせてくれました。つまりは何もしないと言っているのと同じことです。総理就任以来国民の期待に応えたことのない岸田さんですから期待する方が無理というものです。もはや政権交代しなければ日本は救われないでしょう。今夏の参院選では自公政権圧勝との見方が大半ですが、本当にそれで良いのでしょうか?亡国を望みたいと国民が自公を支えるのであれば仕方ありませんが・・・



政界がロクでもなければ、経済を牽引する財界もロクでもありません。円安による物価高騰の懸念が叫ばれる中、経団連の十倉雅和会長はこのようなことを抜かしていました。









原油などの資源高で、あらゆる商品の価格高騰が収まらないのに、海外の資源に頼る日本において円安がプラスになるという発想をお持ちの経団連会長殿。確かに輸出企業にとっては円安は歓迎かも知れませんが、内需国の日本においてそんな企業いったいいくつあるのでしょうか?




ちなみにこの会長の出身企業は住友化学工業で、円安で儲かる側の会社です。要は日本経済全体のことよりも自分ところが潤えば良いというお考えなのでしょうね。こんなのが財界のトップの座に君臨しているとは日本にとって不幸でしかありません。GDPに占める日本の輸出の割合はわずか18%です。貿易立国ならいざ知らず内需が日本経済を牽引しているのです。逆に輸入は原油などの資源に頼りっきりですから、その仕入れ価格が高騰すればいろんな品物の物価が上がってしまいます。おまけに賃金は抑えられたままですから消費に悪影響を及ぼす、引いては日本経済の景気悪化に繋がるのは一目瞭然です。



そして驚くべきことに、この財界を牛耳る組織は消費税の引き上げを政府に提言しているそうです。これまでの消費税増税で景気が冷えあがっているのを目の当たりにしているのに俄に信じられない話ですが、かれこれ10年前の民主党政権時代から19%への消費税増税を要望していたのです。


経団連 身勝手「提言」 消費税19%に 増 法人税25%に 減 しんぶん赤旗(2012.5.17)



法人税減税の穴埋めに消費税増税が利用されているという話はよく聞きますが、すべて経団連の要望であり、そこから組織票や企業献金を受けている自民党としては要望を受けるしかないのです。



いまだ収まらないコロナ禍で世界各国はあらゆる税の減税に着手しています。理由は経済を回すため、景気を良くするためです。その真逆を推進する経団連は日本経済を停滞させる元凶であり、自分たちが潤えば良いという身勝手極まりない暴利を貪るブルジョア連中なのです。







経済の発展のことを考えるべきのはずの経団連は、人の心をもたない日本に不必要な組織であることがおわかりいただけたかと思います。この連中に囲われ、来るべき参院選では圧勝を目論む自民党、しかし景気や個人消費を冷え込ませる自民党と経団連の意のままにさせて良いのでしょうか。こういう連中に任せたままでは我々の負担は増すばかりで絶望しかありません。







このようにいくら金があってもこんなザルな管理をされては国民はたまったものではありません。国民はいい加減に怒りを政府にぶつけるべきです!!

posted by yuuponshow at 18:30| Comment(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月23日

「円安は経済にプラス!」国賊黒田日銀総裁の大失言で悪い円安が加速してしまった!

為替市場が大きく変動しています。6年ぶりに120円台となり更に円安が加速して現在は1ドル=121円台をつけています。前記事でも118円に急激に円安になったことを記事にしましたが、それから僅か一週間後に3円円安ですからここ最近にはない急激な円安相場となっています。








米のFOMCの利上げが開始と、今後の利上げ幅を拡大するとの観測声明も一つの要素ですが、日銀総裁のこの余計な一言が急激な円安を後押しする形となりました。






この男は日銀総裁という立場でありながら、「円安が経済にプラス」と円安へと誘導させたととらえかねない失言レベルの口先介入をしたことが120円台となる円安へと導いた最大要因であると言えます。こういう軽率な発言はただちに国会に呼んで糾弾されるべきであり、日銀総裁の職にとどまらせておく訳にはいきません。そもそも日本経済にとって好転する訳もなく、逆の結果がもたらされようとしています。






かつてのバブル期は160円台、プラザ合意前は200円台、固定相場の時代は360円でしたから、その頃に比べれば表面上は円高なのですが、実質実効為替レートで見ると一ドル360円の固定相場時代レベルであり、少なくとも日本経済は50年前に戻ってしまったことになります。加えてウクライナ情勢で物価高を招いている昨今、経常収支・貿易収支の赤字の常態化が続けば円安は更に進むことになるでしょう。輸入に頼る日本で資源食糧物資が高騰している今の時代では明らかに「行き過ぎた」円安状態であり、日本経済の足かせとなっているのです。







日本経済の足かせへと導く黒田東彦日銀総裁におかれては今後、野党だけではなく不満の燻ってる与党からも突き上げを喰らうことになるでしょう。もっとも与党は日銀総裁を黒田に指名し、「アベノミクス」の主要政策である金融緩和を後押ししているので、共犯であることに違いはないのですが、黒田切り捨てに動くこともあり得ます。まずは悪手であるマイナス金利と日銀による株の買い支え、GPIFの年金投入増額は止めさせて歪んだ経済構造を糺すことからだと思います。




米ドルだけではなく他の主要国通貨に対しても円安になっている為替相場、今後の行方が気になるところですが、無駄に円安誘導してきた日本政府と日銀による大きなツケが今まさに表われてきたと言えるでしょう。

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2022年03月16日

無策と愚策で導かれる暗黒の日本経済!

ロシアのウクライナ侵攻についてメディアで声高に持論を捲し立てる橋下徹へ批判が殺到していますが、橋下はそうした批判の声に対して意に介さないので、彼のツイッターには批判リプが後を絶ちません。明らかに侵略したロシア側に加担するような主張が目につき、侵略されたウクライナへの降伏を促しているのですから当然なのですが、発信力の割にはその主張にも一貫性がなく、具体的な解決策も出せないのだからお話にならないのです。






圧倒的フォロワー数を誇りながら賛同する声はほぼ皆無で、何か発信する度に批判が絶えない有様ではメディアに出演するのもSNSで発信するのも躊躇するものですが、彼にはそうした感覚など持ち合わせてないのでしょう。しかし今回の橋下の騒動について一つ気になる点があり、橋下と懇意の仲であったいわゆる保守界隈からも絶賛叩かれまれているのですが、もしかして連中に餌を与えているのでは?と勘繰っているのです。何せ橋下は保守層がいまだに持ち上げている安倍元と親しい間柄ですから、核武装や核シェアリングといった議論の後押しに一躍担わせたとも考えられます。壊れたふりして世論誘導を促すという捨身の戦術、まー普通の感覚を持ち合わせていればできませんがね。



ロシアとウクライナ情勢が一向に解決の兆しが見えない中、平行して懸念されるのが経済問題です。世界有数の原油・天然ガス産出国のロシアに突き付けた経済制裁により各国は資源枯渇の危機に瀕しています。特にEU諸国はロシアからのエネルギー依存が高いことからインフレの加速が深刻です。






アメリカのような世界一の産出国なら良いのですが、アメリカに追随となるとそれまでロシアに依存していた国はたまったものではありません。日本はロシア産資源の割合はそれ程ではありませんが、ロシア産の資源がアテにできなくなったことで資源価格はますます高騰していくことになります。資源高騰の煽りを受け、全世界がインフレ加速は避けられない状況となりました。



日本政府も即効性のある効果的な経済政策を取らねばなりませんが、見ているとうもやる気がないというかフットワークが重くイライラします。なるべくトリガー条項に手を付けずに自然と原油価格が下がるのを待ってるようにしか思えません。





またコロナ禍で全世界が全国民に現金給付金を何度にも分けて支給しましたが、日本はわずか一回10万円の支給とアベノマスク2枚だけという有様です。コロナは収束を見いだせず、食料品や資源の暴騰が続いている中、今こそ国民向けの手厚い給付金支給や減税措置を取るべきなのですが、その気はさらさらないようです。




そして物価高をもたらす一因である円安に対して何ら対策を取ろうとしません。アメリカ始め、世界の主要国はインフレ対策で利上げを段階的に引き上げると公言していますが、日本は一切せず、僅かの国債金利上昇にも神経を尖らせ指値オペで金利上昇を阻止しているのです。






諸外国がインフレ対策で金利を引き上げて、日本だけ金利を抑えれば円安に傾くのは至極当然です。2013年から始まったインフレ誘導のための金融緩和策ですが、結果コストプッシュインフレをもたらし賃金は上がらず国民生活を疲弊させるだけ、インフレが起こってんのにゼロ金利と緩和が止められないという末期症状の日本経済。2期務めた日銀の黒田東彦総裁はちょうど一年後に退任となりますが、出口戦略に導くことなく、結果日本を経済停滞に導いた戦犯として名を残すことになりそうです。






対ロシアの制裁も中途半端の岸田文雄総理、21億もの金を恵んでやって制裁とか笑えないギャグです。これも決められない政治が蔓延しているから他なりません。愚策無策の日本政府のおかげで暗黒の日本経済は約束されたようなもので私たち日本国民は大きな代償を払うことになりそうです。



posted by yuuponshow at 19:04| Comment(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする