2018年10月26日

自己責任論を振りかざし著名人にまで高尚ぶって批判リプを投げつける痛い人たち

ジャーナリストの安田純平氏が拘束されたシリアから解放され日本へ帰還しました。今回の解放について一部の報道ではカタール政府から身代金三億円が支払われ、日本は関与していないとありましたが、まだ憶測の範囲なのでここで日本の対応についてあれこれ言うことはしません。日本政府も少なからず救出に向けた動きはあったと思います。でなければ異国の地で拘束された同胞を放置するなどあり得ないですし、もし仮にそうしたのなら国の姿勢としての見識を疑わざるを得ません。



安田純平 釈放.PNG



過去には武装組織に拘束され不幸にも命を落とした日本人もいましたから、あのような悲惨な事にならなくて良かったと素直に思います。しかし安田氏は過去に政権批判や自己責任の言葉を自ら発し渡航禁止勧告も無視して渡航したことで今回の帰還を快く思わない人間も数多くいることも事実です。その言動が元で自己責任論を振りかざす人間からの批判の声で溢れかえっています。












批判者の多くは安田順平氏の安倍政権への批判など過去の言動を引き合いに出しながら叩いているというのが現状です。中には拘束したテロリストと結託して身代金をせしめているのではという陰謀論まで飛び出すなど、根拠もなくあげつらい批判している者までいます。









確かに安田氏の過去の言動を見るといたらない点も多々ありますし、自己責任者からすればこれ見よがしに自己責任論を振りかざして批判したくなるのでしょうが、そういう行為は正直見苦しいとしか言いようがありません。三年にも渡り、危険な海外の紛争地帯で長期間拘束された同胞が無事に帰還できて素直にホッとしてますし、労いの言葉をかけたくなるのが自然だと思います。それに彼は遊びで行ってるんじゃない!ジャーナリストとして紛争地の現状を取材して海外に発信していることも忘れてはなりません。







ネット上で安田氏への批判リプが飛び交う中、一人の著名人が警鐘として安田氏開放のコメントを発しました。








メジャーリーガー・シカゴカブスのダルビッシュ有のこのコメントに多くの賛同者からのリプライやリツイートが寄せられる一方、自己責任論者からの批判リプも寄せられ炎上しています。多くの反響と批判に戸惑ったでしょうが、面白いのはその批判リプに対し、ダルビッシュがきちんと反論を返しています。














影響力のある超一流スポーツ選手という立場でありながら今回の件について自論を重ねた上で、数多くの反論にきっちり返信するとは驚きですが、ダルビッシュの賛同者からの加勢もあり沈静化しつつあります。それにしてもこの批判リプする連中共、一見正論をかざして窘めるような上から目線の態度には噴飯ものです。











自己責任論者はこれまで拘束されたジャーナリストや民間人も含めてぶっ叩いていますが、こういう連中には嫌悪感しか抱けません。まず一人の命が救われたことにホッとし労をねぎらうことができない人間は人間としての資質が欠落していると言えます。しかも過去の言動をあげつらって弄って笑いものにする。これまるで社会問題となっているいじめそのものと言えるでしょう。こういう腐った連中が支持しているのがどの政党あるいは人物なのか?おのずと見えてくるのではないでしょうか。








このように政治的思想もない著名人がシンプルに一人の日本人が救出されたことを素直に喜ぶことが自然なのですが、勉強不足だと容赦なく噛みつく連中が多いのも事実、思想云々より人を思いやれない人間が多いのもこの日本の闇と言えるでしょう。

posted by yuuponshow at 17:50| Comment(0) | シリア日本人拘束 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月02日

後藤健二氏殺害の報道、政府は一連の流れの総括をすべき

2月1日未明、テロリストイスラム国に拘束された日本人の後藤健二氏が殺害されたとの報道があり、先日殺された湯川遥菜氏に続き二人目の犠牲者となってしまいました。ISISより公開された処刑の動画を見ましたが、人間のする所業とは思えぬ残虐なもので非常に憤りを覚えます。後藤氏のお悔やみを心より申し上げます。

後藤健二.jpg

後藤氏に関しては、先に拘束された湯川氏救出のためにシリアに赴いたとの報道もあり、自己責任などという言葉で片付ける程短絡的な行動とは言えません。危険地域に自ら侵入したことから日本国内では非難される声がありますが、危険地域での取材は世界各国で行わわれており日本のジャーナリストも例外ではありません。実際の危険地域での謝罪や映像を目の当たりにすることで危険地域の実情が分かり検証出来ることからもこういった危険地域を取材されるジャーナリストの存在は貴重であり敬意を評さずにはいられません。世界の首脳も後藤氏のジャーナリストとしてこれまでの活動に敬意を表していますが、日本国内では後藤氏に対して自己責任だの、自決しろだの果ては在日などの出目に言及する始末ではらわたが煮えくり返るような意見が目立ちます。この中には著名人や政治家も含まれており、こんな馬鹿者共など意見する資格などありません!!

またとあるブログ情報ですが、後藤氏が湯川氏救出のため日本政府を背後にエージェントとしてシリアに入ったというものを見つけました。

後藤健二の疑惑 - マスコミが正確に報道しない湯川遥菜との関係

見解としては憶測の域だと捉えていますが、これまでの経緯との辻褄も合うことから興味を持っています。湯川氏が拘束された際には報道がされましたが、後藤氏に関してはISISからのビデオが公開されるまで拘束されていたことを始めて知りました。なぜ後藤氏の拘束だけ数か月も伏されていたのか釈然としません。そして湯川氏も拘束されて5か月間、安否情報が伝わることなく殺害されてしまいました。

総額2億ドルの中東国への人道支援という名目ですが、お金に色がついていない以上テロ壊滅のために使われると捉えられても仕方がないでしょう。人質が捕えられている状況の中で敢えてテロリストと対立する中東諸国への支援の必要性も感じません。いずれにしても数か月という猶予期間がありながら日本人二名殺害という最悪の結果となったのです。ISISは声明で次なる日本人殺害を警告するなど今後は海外在住者、渡航者にはより一層の警戒が必要となってきます。記憶に新しいアルジェリアでの日本人技師10人の殺害などもありました。今後の邦人の誘拐拘束を防ぐためにも、またISISからのテロ攻撃を防ぐためにも誘拐の初動からの経緯を公開し、二度と邦人への危害を加えられぬよう対策に講じるべきです。



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2015年01月27日

日本人拘束でまかり通る「自己責任」という言葉の違和感

テロリストイスラム国により拘束された日本人二名の安否の行方が心配されましたが、湯川遥菜氏が殺害されたとの報道と殺害された映像が公開されるという最悪の結果となってしまいました。映像の信憑性が今だ定かではありませんが、事実であれば非常に残念な事であり心よりご冥福をお祈り申し上げます。



今回の騒動に関して報道されてからネットやメディアにおいて『自己責任』という言葉が使われ、拘束された日本人に対して非難の言葉として投げかけられています。

危険地域に自ら赴き拘束された事を自己責任だと非難する事は10年前のイラクでの日本人拘束事件から端を発しています。確かに言ってることは正論なのですが、今回の事案に関しては拘束されて数か月に及ぶ話であり、この間に日本政府側が水面下で交渉したにも拘わらず失敗し、あげく安倍総理の中東での会見がテロリストの刺激に繋がった要因もあるのです。危険地帯に赴いたから拘束された人間が悪いと自己責任で片づけるのとその後のテロリストとの交渉は別箇に考えるべきですし、交渉においてミスを犯したのであれば責められても仕方がありません。

自己責任という言葉で片付けるのは私は違和感を感じます。なぜならばその言葉で納得してしまい思考停止に陥ってしまうからです。危険地域で拘束されたから自己責任で見放すような風潮はあってはならないし言葉を慎むべきです。対応した日本政府への政権批判はテロリストを擁護するという意見もありますが、自己責任などと言う言葉こそテロリストを擁護しうる言葉です。

今回だけに限らずまた海外での邦人拉致拘束の事例がまた発生しないとも限りません。相手はテロリストであり紛争危険地域以外にも潜伏している可能性もあるのです。昨年8月に起きた湯川氏拘束からイスラエルにおける支援金提供までの一連の流れを総括し二度と邦人を危険に苛まれないように対処をすべきであると考えます。

これまでの一連の流れで果たして日本側が万全な対応であったのか?それは交渉の内容が定かでないので分かりません。恐らく非公開のまま闇に伏されるかと思われますが、もし日本人を救出するチャンスがありそれを見過ごしていたとしたら日本側のミスにより湯川氏は殺された事になるのです。これらを踏まえて反省し過ちを繰り返さぬようにしなければなりません。

勿論検討外れな政権批判はテロリストに利することに繋がりするべきではありません。こいつらのようにテロを絡めて政権を叩けば良いと考えている人間(しかも国会議員)は論外です。検討外れというかレベルの低い政権叩きは却って安倍政権の支持率を上げるだけなのです。

池内さおり.png





posted by yuuponshow at 02:03| Comment(0) | シリア日本人拘束 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする