米国のトランプ新大統領は就任初日の20日、TPP協定からの離脱を正式に表明した。
— 無外流の狼 (@miburou3) 2017年1月21日
※トランプさん、有言実行だね〜こういうところは有権者から信任される部分だろうね。ブレても支持率だけは高くなる不思議な国、日本とはエラい違いだわ pic.twitter.com/DijlPdAM8j
ところがこの機に日本政府は就任直後のトランプへ会談を持ち掛けています。新聞報道によると内容はトランプにTPPを含む自由貿易の働きかけたいそうです。
安倍首相、トランプ大統領にTPPなどの重要性を訴えるためアメリカへ 産経ニュース (URL)
就任演説でアメリカ国民はもとより全世界にTPP離脱を表明しているのですからそれを簡単に覆させることができないのは馬鹿でも分かること。まさか必死にトランプに向かって「TPP,TPP!」と訴えるつもりなのか分かりませんが試しにやってみてもらばよいと思います。トランプに恫喝されることが目に浮かびますがそれでもめげずに「TPPやりましょうよ」と訴えてブチ切られて罵られる我が国の総理の醜態に期待しています。
「TPPぶれない断固反対嘘つかない」と訴えて戦った2012年の総選挙。あれから見事に変節した安倍総理はTPP法案を可決させるなどどの国よりも前のめりとなり推進しているのですから酷いものです。TPP関連予算を1.2兆円も計上して一部消化されており税金の無駄遣いと批判をされることを恐れもはや後退することは許されない状況ですから何かしらの譲歩をしてでも諦めたくはないでしょう。

しかしアメリカ全土だけではなく全世界に宣言したことを撤回するなど無理な相談であり常識的に考えれば撤回を促すなどはやらないでしょう。むしろ日本側の目的は別にあると見ています。
トランプはTPP離脱を表明していますが、その一方で二国間協定のFTAは推進しようとしています。TPP交渉では日本側も聖域と言われる五品目の関税も譲歩して引き下げられることになりましたが、そのTPP交渉をベースとして日米FTAとして再交渉する可能性もあります。
関税の自由貿易協定を定めるFTAに対して、それに加えて知的財産の保護や投資ルールの整備なども含めたTPPに比べればまだマシかと思われるでしょうが、それならば日本側としては従来の貿易協定のままで行えば良いだけであってFTAなどやる必要などないのです。
TPPはダメだったけど予算を計上しているし無駄遣いなどと批判されたくない。安倍晋三としては形のある成果を示すために更なる関税の撤廃を持ち掛けることも考えられます。どういう形にせよTPPに変わる協定が締結されれば安倍政権の成果だと誇り高くアッピールすることでしょう。安倍支持者は「さすが安倍ちゃん」と歓喜の声を挙げるでしょうが、その見返りが日本の不利益をもたらすことは間違いありません。
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