2021年05月26日

なぜ安倍が逮捕されない!?捜査機関としての存在感が問われる検察組織

さざ波、笑笑、屁などと新型コロナをめぐる発言が、メディアでも大きく取り上げられ、批判に晒されることになった内閣参与の高橋洋一氏。官邸は高橋氏の発言について問われるとコメントは差し控えるとして、スルーし続けるつもりでしたが、高橋氏本人は良心の呵責に耐えられなくなったのかスガ総理に辞意を伝えてあっさり参与を退職することになりました。







高橋洋一にとって参与辞職は特に影響はありません。むしろ余計なしがらみから解放されて却ってホッとしているのではないでしょうか?しかもこれで政権と縁が無くなる訳ではありません。高橋が会長を務める政策工房が、政権の経済政策にかかわるあらゆる利権を蝕んでいることは周知の事実です。つまり政権との関係はこれまでとまったく変わらないということになります。






参与の給料は貰ってないと自慢気に語ってますが、これだけ利権をしゃぶり尽くせば、参与の給与などはした金に感じるでしょう。一方で高橋洋一を任命したスガ政権は任命責任を問われるなどダメージを受けることになってしまいましたが。

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ここに来て、広島選挙区の大規模買収事件の資金になったとされる1億5000万円が再びクローズアップされているようです。当初は関係者と思われる自民党重鎮が揃って関与を否定した発言をしていましたが、さすがに誤魔化しきれなくなったのか関与の疑いが濃厚な二階幹事長が自身と、当時総裁であった安倍晋三の責任を認める発言をしました。





責任とは1億5000万円ものお金を支出した責任者として認識したということでしょう。しかし買収にはかかわっていないと、ここまでの言い分は理解できました。しかしこれまでの経緯からして二階も安倍も支出に深く関わったというのは分かりきっていたことです。それを何今更ですが、発言を翻したことと言い、どうも誤魔化しきれないほどこの問題が知らないところで進展しているのかも知れません。



党資金管理責任者である二階幹事長からご指名を受けた安倍元総理ですが、これについては今だ説明はありません。しかしもはや言い逃れは許されない、当時の党総裁としての説明責任を果たしてください。







最近は表舞台で精力的に活動もしており、ツイートもこのような有権者向けのいい人アピールが目立ちますが、安倍前総理におかれてはこの問題だけではない、国会を虚偽答弁で欺いておきながら、たかだか1回の、しかも何ら虚偽が罰せられない議運で秘書への責任転嫁と見苦しい言い訳だけで済ませ、未だ「桜」前夜祭の明細書も領収書も出していません。



何より安倍前総理自身が買収に関与しているという疑念が拭えません。広島の河井選挙事務所に安倍事務所の秘書を含めた関係者が出入りして、指南役を果たしていたことや、買収相手に安倍秘書が訪問したり、一億5000万円の資金の一部が安倍事務所に流れていたことも報じられています。河井夫妻は既に拘留され裁判での判決も出ていますが、安倍前総理の意向から河井案里が立候補し、安倍事務所の指南通りに動いていたことは間違いありません。状況からして主犯は安倍晋三でしかあり得ないのです。



では安倍晋三は今後逮捕されるのか?ですが、これは検察次第としか言いようがありません。証言者も100名以上いて、状況証拠もたっぷりあるのに何故か逮捕にまで至らないのは、検察という組織が特定の権力者の顔色を伺っている消極的な姿勢だからです。安倍内閣で発足した内閣人事局で人事を握られたことで、政権への圧力として機能しなくなってしまった。河井問題だけではなく桜もそう、明らかな関与が分かっていながら捜査が及ばないというもどかしさ。私たち一般国民からすれば到底納得できないものですが、これが現実なのです。



内閣人事局 政治主導.PNG



しかし一億5000万円ものお金の流れも掴めないままだし、買収者が議員辞職せずそのままとどまっていること、これらを放置したままトカゲの尻尾切りだけとは、検察の存在価値ってあるの?という声が沸き上がってくるのは当然です。検察が動くかどうかを案じるとは法治国家として情けない限りですが、河井問題が再噴出したこのタイミングは、世論の大きな後押しで検察のケツを叩くことで再捜査に着手させるきっかけにしたいところです。しかし検察のもどかしさを見てつくづく思うのですが、政権の影響が及ばない捜査機関の創設は絶対必要ですね。
posted by yuuponshow at 19:00| Comment(0) | 安倍政権批判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月19日

拳を振りあげ報道機関を恫喝する政府のワクチン大規模接種システム虚偽予約問題の顛末は如何に?

オリンピック開催すべきか?すべきでないか?後二ヵ月に迫ったオリンピック開催の是非を巡る論争が国内で湧き上がっていますが、開催に前のめりの政府側とそのサポーターズに対して、感染拡大懸念により開催すべきでないと主張する派の方が多勢を占めています。しかしこういう国民の生命と健康を脅かす問題を政治思想とか右や左といったカテゴライズで論じるべきではないのですがね。政府やそのシンパ側はどうにもそういう傾向が強いようです。そして今回新たに沸き上がった新型ワクチン接種の予約システムの欠陥を突いた新聞社側と、暴かれ激怒する政府側との二極化した論争が繰り広げられることとなりました。







事の発端は、自衛隊の大規模接種センターを予約するWebサイトの申込においてシステムの不備があったことを新聞社が突き止め、検証のために架空の申請をしたことによるものです。これが暴かれたことに政府は怒り心頭、自衛隊を管轄する防衛相トップの岸信介大臣は、法的措置も辞さないと怒りをあらわにツイートを発しています。






ところが、こうした毎日・朝日の検証は防衛省に事前に問い合わせがあった上で、その問合せを無視したことでやむなく動作チェックを実行したのことです。報道機関として真実を伝える当然の行為と言えるでしょう。



岸信夫.PNG



不正アクセスは許されない!これにより多くの人に迷惑がかかる。一見もっともらしい主張を述べている政府ですが、そもそもこうした微弱システムを放置したことの方が大間違いです。存在しない市区町村コードでいとも易々と予約できるザルシステムを放置して、それが暴かれると問題をすり替えて逆ギレする有様。37億円もの金をかけたのですから不備の謝罪を行うべきでしたね。



予約が空いてる状態で、取材目的で予約してすぐキャンセルしても偽計業務妨害になるという無茶苦茶な諭を振りかざし、報道機関をけん制するある種の脅迫行為そのものと言えるでしょうね。






こうした時系列からして、どちらに非があるかはまぎれもなく防衛省と政府にあります。それを誤魔化すために政府は新聞社側によるシステムへの違法侵入という印象操作に仕立てて批判しているのです。



しかもこうした検証作業は毎日・朝日だけではなく日経・NHKもやっているのですがね。何で日経・NHKには批判しないのでしょうか?それに専門家からも見当違いの反応と言われてしまってますね。






政府は法的措置をちらつかせていますが、報道機関の問合せにも真摯に回答せず、脆弱性システムをごり押ししようとしていたことに対する謝罪はナシですか?ここ最近の政府による隠蔽破棄改ざんがまた露呈されて逆切れとは、もはや反社会勢力が政権を担っていると言われても仕方のない状況と言えるでしょう。



そして、岸防衛相の兄であり、前総理大臣である安倍晋三は毎日朝日がやらかしたと思い込んで脊髄反射のごとくこのようなツイートを発しています。








兄弟揃って恥ずかしいツイートを垂れ流して無様というか、これが8年にも政権を担ってきた輩なのですから情けない限りですね。安倍前総理に置かれては赤木ファイルや桜を見る会などこれまでの晴れていない疑惑の釈明をしっかりしていただきたいと思います。そして河井夫妻への法外とも言える選挙資金1億5000万円の出処の説明も合わせてお願いします。







敵失と見るや軽やかなフットワークを見せ攻撃を仕掛けますが、自身の疑惑の解明には鎖が繋がれたような鈍い反応を見せる安倍晋三。この喜び勇んだ子供じみた反応をしてみせる前総理であるという立場として批判されてしまうことをもっと自覚した方がよいのではないでしょうか。もっとも情勢が不利になれば再び沈黙を通すことは目に見えてますが。






この脆弱性のシステム問題、政府が拳を振り上げていることからまだ論戦が続きそうですが、経緯の検証が明らかになると不利なのは政府側です。あまり長引かせると却って政権支持率にも影響を来すことになりそうですが、その顛末は如何に!?

posted by yuuponshow at 23:43| Comment(0) | 安倍政権批判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月18日

大阪医療崩壊の諸悪の根源となった恥知らずの維新を出し続けるテレビ局に抗議の声を!

前回高橋洋一氏について取り上げましたが、内閣官房参与という立場で一万人もの犠牲者を出したコロナ禍をさざ波、笑笑と犠牲者をあざ笑うかのような表現を用いたことでその波紋は続いています。



無責任にコロナは風邪論を吹聴する輩はたくさんいますが、内閣参与という総理直属の職にありながらこの発言は各メディアでも取りあげざるを得なくなります。おまけにこんなことまでバラされて泣きっ面に蜂とはまさにこのことですね。






この男を内閣参与に任命したスガ政権の任命責任と発言の釈明を求められることになりましたが、例によってスガは高橋洋一を切ろうとはしません。スガの官房長官時代からの政策ブレーンであり、これまでの数々の不祥事でも言い逃れして不問にした前科があります。しかし思った以上に発言が大きく取り上げられたことで、スガやその周辺もやきもきしていることでしょう。


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その高橋洋一を重用しているのはスガ政権だけではありません。野党でありながら必要以上に他野党を叩き政権に阿る日本維新の会は、党の政策顧問として重用していました。政権の後ろ向きなコロナ対応同様、維新もコロナを軽視する姿勢が見受けられるのも高橋洋一の影響が少なからずあるのでしょう。




橋下 コロナ 寝とけ.PNG




テレビ番組でPCR検査抑制論を捲し立て、若者や軽症者は家で寝とけ!と声高らかに息巻いていた橋下徹でしたが、いざ自分が体調がすぐれないと即PCR検査を受けてしまうというダブスタぶりをやらかしたことで「平熱パニックおじさん」というありがたい称号を頂いたことでも有名です。



自分でこんな失態やらかしても、いまだに検査抑止論をかざす橋下徹。しかもこの男、始末が悪いことにテレビ出演の多いこと、在阪、在京テレビのコメンテーターとして呼ばれ、自論を振りかざして悪びれることなくコロナ抑止諭を展開しています。しかし大阪の感染拡大の諸悪の根源はすべてこの男と維新なのです。




2008年に橋下徹が知事になってから、大阪府や大阪市は、「行政の無駄を省く」というスローガンの元、急激に公立病院と人員を大幅に削ってきました。



総務省の統計によると2007年の大阪府の公立病院には医者と看護師は8,785人いましたが、2019年には数半分以下の4,360人と約半分にまで減らされてしまいました。他県と比べても人口に占める医療機関の割合が著しく少なくなった大阪は、新型コロナでの感染拡大による重症病床率100%を超える事態となり、入院が叶わず自宅待機を余儀なくされた感染者が死亡する事案が多発することになり、医療崩壊を招いています。



いざとなった時に備えて、病床数を確保しておかなかったことで生じた悲劇と言えますが、これは現政府も同じです。国内公共病院の病床数削減を進めており、コロナが発生した後でもその政策を止めることはしませんでした。世界各国と比べてみてください。日本の公共医療施設の数や割合の少ないこと。これが今の日本の衣装崩壊の危機に瀕することとなった最大要因と言えるでしょう。

   


      公的病院(非営利病院含む)  民間病院



日本    約20%            約80%
アメリカ  約75%            約25%
イギリス  大半             一部のみ
フランス  約67%            33%
ドイツ   約66%            約34%




話を橋下を出演させ続けているテレビ局の話に戻しますが、現状、維新と政府のスポークスマンと化してテレビに出まくっている橋下や吉村府知事に対して抗議が殺到しているとか。医療崩壊を招いた諸悪の根源に何ら問い詰めることなく自己弁護させているのですから当然と言えるでしょう。






声の大きなインフルエンサーが偏った情報を発信することで、それを過信し鵜呑みしてしまうことの恐ろしさを考えれば、こういう連中を出演させているテレビ局も同罪と言えるでしょう。テレビを見ない人ならば良いのですが、こうした恥知らずで害悪な連中を野放しにしないためにもテレビ局やスポンサー充てに抗議の声を挙げ続けることが重要です。もはや論理破錠した維新の連中の戯言など聞くに値しないからです。


posted by yuuponshow at 18:55| Comment(0) | 橋下維新の党 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする