官邸は、検察側から出された検事総長候補の異動を2度も拒み、前例のない黒川氏の定年延長に踏み切った。無理に無理を重ねたのである。こうした経緯を見れば官邸の意図は明らかだ。官邸による違法人事を許してしまえば検察は死に、法治は完全に崩壊する。 https://t.co/I0Xq9YJr4I
— m TAKANO (@mt3678mt) February 9, 2020
以前の記事でもこの件は取り上げましたが、安倍内閣下における閣僚や役人の起訴案件をことごとく不起訴にしまくった安倍政権の番人と称された黒田検事長が前代未聞の定年延長を政府の範疇で決定してしまうとは、今まさにIRや公選法違反に拘わる自民党議員連中に追い風となることは必至となりました。
しかし閣議決定とは言え、法的にこうした人事は適正なのでしょうか?検事の人事など法律に詳しくない私たち一般国民からすれば分かりませんからこの点をしっかり問いただす必要があると言えるでしょう。そんな国民の疑問について質疑に立った山尾志桜里議員が詳らかに明らかにしてくれました。
異様な検察人事
— じいさん (@uJEX3MzHKUYbVtG) February 10, 2020
報道ステーションでは5分の枠で放送
今日の予算委審議では、山尾議員は黒川氏の人物像背景は捨て置いて、W人事の違法性Wを追求。既に政府答弁として任務延長無理な事実を突きつけた。
「私は知りません」で押し切った森まさこ法相
知らんで済みゃ最強やないかアホのアヘ友無敵や😵 pic.twitter.com/f29qAAEa4x
予算委員会、質問終わり!
— 山尾しおり (@ShioriYamao) February 10, 2020
この週末は、ひたすら昭和22年からの議事録を追った。
検察官に国家公務員法の定年延長の適用がないこと、したがって黒川検事長の定年延長は法の根拠のない違法な措置だということを、条文と議事録と立法過程と制度論だけで証明できたと思う。#衆議院予算委員会 pic.twitter.com/g3iVsm3yML
山尾氏は、1981年の衆院内閣委員会で、政府委員が「検察官と大学教官はすでに定年が定められている」として、国家公務員法の定年制は適用されないとの認識を示していたと指摘。「(黒川氏の)人事に法的根拠があったか見直す必要がある」と追及した。しかし森法相はこの答弁を把握しておらず、その上で「(国家公務員法の)勤務延長制度の趣旨は検察官にも等しく及ぶ」と無理やりな返答に終始、つまりこれまでの政府見解とは大きく異なる人事権行使を検証もせずに政府は強引に推し進めようとしているのです。これを違法と言わず何と言えば良いのか?改めて政府の出鱈目ぶりが目に余る所業と言えるでしょう。
参考までにこれが山尾議員が指摘した昭和56年内閣委員会での質疑のやり取りです。
そして違法と指摘される法的根拠は「検事庁法」に規定されており、森法相が答弁した国家公務員法の適用は当てはまらないということです。検察内でも疑義の声が挙がるものの政府はこうした指摘について検証する姿勢も見せず、問題ないと推し進めようとするならば法に反した意図的な違法行為行使と受け取られても仕方がないのです。
国民もこうした違法行為に看過できず、安倍総理を相手取って刑事告発を起こす動きもあります。こうした政権の出鱈目ぶりをのさばらせておくことは民主主義の根幹を揺るがすことになるのでこの動きが日本全国で波及してくれればと思います。
東京都内の男性は十日に記者会見を開き、違法な定年延長で検察の業務を妨害したとして、安倍晋三首相を偽計業務妨害の疑いで刑事告発。素晴らしい行動、皆で応援しよう!
— ゆりかりん (@yurikalin) February 11, 2020
法務・検察内部も「まさか国家公務員法を使うとは」「こんなことが、まかり通るのか」と疑問視。https://t.co/IZYBWvOCrq
桜を見る会では政府の後ろ向きな姿勢もあっていまだ違法行為を立証できる物証は出ていませんが、今回の検察人事の行使は明確な違法行為であると断定できる見解もあります。脱法を超えて違法がまかり通る現状を容認して良いのでしょうか?国民は勿論のこと、政権擁護の方もこの点はもっと認識して貰いたいものです。
黒川「検事」の実績。
— kjhghg (@kjhghg) February 8, 2020
悪質な証拠隠滅をした議員を不起訴。
その「高い実績」を買う安倍内閣は、黒川「検事」を検察トップの検事総長に据えようとしている。
みなさん、
政権の汚職を捜査する気のない検察庁にしてしまっていいのですか?
黒川氏が検事総長になることに、
NOと声上げよう! pic.twitter.com/k7jexEyjVV