公的年金、運用益2.3兆円=株高で3期ぶり黒字−7〜9月 JIJI.com
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公的年金の自主運用が始まった01年度からの累計で見れば、42兆5644億円の運用益を計上しており、順調に運用益が増加しているように見えますが、その一方で年金運用として株式投資に50%もつぎ込まれている割には今現在の年金支給額にはまったく反映されていません。それどころか100年安心と言われている年金支給が減額されようとしているのです。
年金制度改革法案成立により将来受け取る年金額が減額される!?

野党からは年金カット法案などと呼ばれていますが、本来の年金制度は物価上昇に合わせて支給額は上昇するものです。それを物価が上がるときにまで年金を減らす「新ルール」を導入すればどうなるか?結果として年金だけでは生活できず苦しい生活を送る高齢者にとっては死活問題となります。
自民党に理解を示す物分かりの良すぎる自民党シンパは世代間格差をなくすために止む負えない措置だと支持していますが、こんな小手先のことをしなければならない程、年金運用が手詰まりになっていることを考えれば到底年金に対する信頼感など得られる訳がないでしょう。年金は支払額が上がり、支給開始年齢が後退している状況を鑑みればこうした措置は国民の不信感を募らせることになります。
#報ステ
— 但馬問屋 (@wanpakutennshi) 2016年11月25日
「年金改革法案」=「年金カット法案」強行採決💀
『世界の年金ランキング』
日本は26位、評価も「D」💧
韓国、中国よりも低いんだね。
この法案成立で、もっと下がる可能性も…。 pic.twitter.com/cCtwwwxnBX
話をGPIFに戻しますが、年金運用割合を倍増した2014年10月以降の運用益をご存知でしょうか?倍増させても僅か1兆円ですよ!一般感覚からすれば運用益で1兆円とは凄い額ですが、年金の運用財源として考えれば二年間での成果としては焼石に水です。その間、大きく運用損もしている訳ですから今、たまたま一兆円増えているに過ぎないのです。それにGPIFの役割は株価吊り上げの役割もありますから増えたとしてもそれが直接受給者に支払われる訳ではありません。倍増するための資金を増やすことで、支給に充てる財源が減ることになるのです。
株式投資で年金運用資金が増えても、それをすぐに支給に回すことのできない実情を考えれば何のための運用か分かりません。多少の年金の増減を注視するのではなく、運用割合を増やしたことによる弊害を見ることが重要なのです。このような状況を考えれば年金資金運用を増やしたのは決定的に間違いであり年金の株式運用割合を減らすべきなのです!!
今回の年金改革法案の裏に見え隠れするのは破錠しかけている年金制度の延命策に過ぎないのです。今回の年金制度改革を称賛している自公政権やそのシンパに騙されてはいけません!!
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