2015年06月29日

百田尚樹発言問題から読み取る自民党の体たらくさ

ここ数日波紋を呼んでいる百田尚樹氏による沖縄タイムスと琉球新報への潰せ発言、私の意見としてはこの騒ぎを焚きつけている発言否定者に対して何を今更という感想しかありません。登壇の場やツイッターでも左翼勢力に容赦なく浴びせかける発言を何度も見ている者からしてもいつもながらの百田節であり否定論者に対して今更騒いでどうしたいの?と言いたいです。


新聞社に報道の自由があるように、その新聞社の論調に異を唱えるのも自由です。潰したいと言われたなら批判の前になぜそう言われるのか紙面において検証すればいいでしょう。それすらせず一言論に怒りまくって抗議とはこちらの方が言論弾圧しているようにしか見えません。

実際に名前を挙げた沖縄二社の新聞社は日本の報道機関とは思えない論評を度々掲載しており、中国の尖閣諸島領海侵犯もまったく問題にしない有様、日本人としてこうした新聞社への異論を焚きつけるのは当然です!しかも会合が終了した後のオフレコでの発言であり、ここぞとばかりに叩いてはいますが、百田氏は一民間人であり、組織に属さず後ろ盾もない人間への批判は逆に言論弾圧と捉えかねません。バカな民主党はこの流れに便乗して国会質疑において百田氏を取り挙げて追及しようとしています。

ならば民主党に提案したいのだが、百田尚樹氏に対する参考人質疑でも求めたらどうか?与党が応じるかは分かりませんが物怖じしない百田の性格からして質疑に勇んで応じて散々左翼メディアや政党に対してぶちまけるでしょう。テレビのワイドショーや報道番組にでも出演させてもいい。どちらにしても思う存分ぶちまけられてスッキリされて帰られるのが目に見えます。

現にツイッターでも炎上を楽しんでいるようなこれらの発言、いくら非難しようが賛同する者も大勢いる以上、百田尚樹への非難は却ってメディアに対する批判として跳ね返ってくるのではないですか。









百田批判はメディアだけでなく、個人ブログにおいても取り上げていますが、一番話題にしているのが普天間基地でしょうか。

真実を探すブログ

百田氏の発言を検証した結果、殆どがデマだったことが判明!「普天間飛行場は田んぼだった」⇒戦前は9千人超生活!


正しい歴史認識・国益重視の外交・核武装の実現

「マスコミ懲らしめるには…」文化芸術懇話会の主な意見・いったい何が悪いのか?更迭こそ言論弾圧


この話題に関してはアクセスを集める大手ブログでも意見が分かれいますが、普天間基地が出来た頃と現在の写真を掲載している後者の方が説得力があり、あながち百田氏のデマではないと言えるでしょう。それに百田氏が唱えているのは普天間基地建設時から周辺住民の数が格段に増えた事を言っているのであって戦前に9千人いたとかの反論は問題提起をすり替えているだけなのです。否定したい叩きたいだけの人間はこのように論拠を都合よく解釈変更して追い込んでくるのでしっかりと情報を把握していく事は大事だと言えます。


問題なのは百田の発言ではなく、勉強会に出席を要請しながら百田発言で後手後手に回っている自民党執行部の対応です。別に百田を擁護しろとは言わないが、自民党自体もメディアの偏向報道の問題提起をしておいて、大騒ぎされると平謝りに終始し、招聘した議員を更迭処分するなど対応に追われる様は非常に腹立たしく情けなく感じます。百田は自民党に対して謝れとか抜かす自民擁護のバカもいますが、発言は本人が常日頃から主義主張としているものであり今更謝る必要などこれっぽっちもないのです。


こうした百田の歯に衣を着せぬ発言は周知の通りであり、そんな人物を自民党が呼んでおいてバツが悪くなると梯子外しする有様。この政党は主義主張に一貫性がなく、事を荒立てられるのを恐れて事なかれ主義に徹して賛同者を平気で切り捨てるのです。


アホなメディアからの圧力が強まると尻込みするアホな自民党政権、主義主張を曖昧にしては保守勢力はもとより全ての日本人からソッポをむかれるのも時間の問題でしょう。甚だ遺憾だと安倍総理が釈明しながらそのくせアイドルグループの政権批判の替え歌には怒り心頭、血眼になって会場使用差し止めするなどメディア顔負けの言論弾圧をやらかす始末。百田尚樹が自民党に対してこういったツイートを飛ばすのも時間の問題かも知れません。







posted by yuuponshow at 22:24| Comment(1) | 自民党 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月26日

株価 約18年半ぶり高値も国民の景況感はなお厳しさを増す

今週、日経平均株価は20,922円を付け、1996年12月以来18年半ぶりの株高更新となり株式市場は活況を呈しています。

日経平均高値.png

菅官房長官「アベノミクスの成果反映ではないか」

甘利経済再生相「企業業績が圧倒的に改善しバブルではない」

閣僚も株高に鼻息も荒く好景気だと浮かれているのでのですが、何か虚しさを感じずにはいられません。

株価 約18年半ぶり高値 「ITバブル」期上回る  NHK NEWS 6月24日 12時05分



上記のNHKのソースにある会社員の男性の声で興味深いコメントを残しています。

「仕事をしていても、物はなかなか売れないし、景気回復の実感は全然ないので、どうして株価だけが上がっているかが不思議だ」

今回の摩訶不思議な株高はこのコメントに尽きるのではないでしょうか?


日経平均 20年.png


今回の株高と同じ水準となった1996年と言えばこの頃の景況感は確かに景気が戻りつつあったように思えます。消費税が3%の時代で、翌年5%に上がるのですが、この頃は確かにバブル崩壊の不況から脱却しかかっていた頃で、今盛んに閣僚が使っている緩やかな景気回復が確かに続いていました。日経平均も下がりかけていたものが徐々に上昇に転じつつありました。

とは言え貯金金利が実質ゼロ金利のなったのもこの年辺りから、実に20年近く金利がゼロ状態という異常事態が続くとはこの時誰しも思わなかったでしょう。こんな惨状先進国で招いてしまっているのが日本くらいのものです。今はこの異常とも言える低金利に慣れてしまいましたが、20年近くも続けているゼロ金利政策は日本経済の衰退を表していると言っても良いでしょう。

考えてもみてください。本来金利が上昇するという事は景気が良くなっている状態なのです。市場にお金が流入して金融機関は資金不足に陥りますからお金を集めるために政策金利を上げざるを得ません。今の黒田日銀総裁を見ると国債金利の上昇に怯えているではありませんか!今金利を上げられたら債券利払いが増加し財政悪化に陥ってしまうからです。20年振りとかバブル期以来だとか浮かれていますが実は日本経済は不況真っ只中なのです。

かつて日本も5、6%と言った高金利の時代がありました。この頃こそバブル経済であり好景気だったのです。景気が上向いたのであれば市場に資金が流入し、預金金利も上がっている過程を踏んでいなければなりません。ところが安倍政権は日本経済に追い打ちをかける如く消費税増税を行い、いたずらに円安誘導を行い物価上昇を招き国内の消費は悪化し低迷の一途を辿るばかり、実質賃金が24月連続マイナス、実質GDPがマイナス成長ではいくら年金で株価をつり上げたところでいずれつぎはぎだらけの張りぼてに過ぎず脆くも崩壊してしまうでしょう。

この先株価がどこまで上がるか分かりませんが、景況感の悪さは日に日に増すばかり、日経平均株価と国民生活の乖離は更に深まってくるのではないでしょうか。







posted by yuuponshow at 23:17| Comment(0) | 円安株高 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月23日

実質賃金下方修正も景気回復を信じている哀れなリフレ派自民党工作員

5月の実質賃金が下方修正になった事で、速報値ではしゃいでいた上念司の信者は今回の改正値には触れていないようですね。ようやくプラスになったと思ったら無残にもマイナス継続になっては蒸し返す事など出来る訳がありません。



それでも信者を励まそうと健気に張り切る経済評論家の上念司さんは聞いてるこっちがハア( ゚Д゚)?と首を傾げるようなツイートを連発しておりました。





上念さん実質賃金など景気には関係ないと捲し立てるように否定派を挑発しております。デフレでもらい過ぎていた人が今はそのツケを払ってるという意味不明な見解により実質賃金マイナスは問題なしだそうです。失業率下がって就業者増えてベアもボーナスも過去最高で株高で年金運用好調と吠えていますが消費税増税の影響は否定せず、今後更に増税されるのになぜこんなに楽観視できるのか不思議でなりません。そのクセ私とのやり取りでは金融緩和は万能ではなく不安があると匂わす始末。2015年04月15日 『上念先生との有意義な意見交換会をさせていただきました』 経済評論家で安倍政権絶対支持たるお方がこれでは不安になってしまいますね。

上念さんの盟友とも言うべき大学教授の田中秀臣氏も実質賃金下方修正による現政権への経済政策否定派に舌鋒鋭く捲し立てております。





否定派を分析して解説しているあたりさすが上智大学教授ですが、気になるのが3)消費増税の悪影響を軽視か無視かというくだりです。安倍政権の経済政策の否定論者は消費増税の悪影響を軽視しているという訳のワカラン分析をしています。こちらは増税したから悪影響があると忠告してるのにあまりに曲解過ぎる分析、毛髪が無くなる程の頭をお使いになっていらっしゃるのか分かりませんがちょっとついていけそうもありません(^_^;)

こうした論理のおかしい主張をツイッターで堂々と捲し立てるあたり、面の皮が厚いというのだけは分かります。あまりに高度な見解に信者以外はついてこれそうもない経済評論家のお二人ですが、ここまでくると安倍擁護芸を極めて頂きもっとトンデモ論を出して頂きたいものです。






posted by yuuponshow at 22:10| Comment(0) | 似非保守言論人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする