
◆白票を投じるようミスリードする謎の集団「日本未来ネットワーク」
支持する政党や候補者がいないのであれば白票を投じましょう。その行為が政治家へ無言のプレッシャーを与えるとうそぶきミスリードしています。実際に白票を投ずる行為は個人レベルで行われることはありますが、他人を先導するように白票投票を訴えるというのは無茶苦茶であり明らかに投票率を下げようとする悪質な行為です。白票が政治家に影響をもたらすものは何一つありません。単なる自己満足に過ぎず、候補者に白票が多かったなどと反省を促す効果など絶対にないからです。
かつて森総理大臣の時の発言を思い出します。 「無党派層は寝ててくれればいい」白票で苦しむのは少数政党もしくは無所属の議員であり、巨大政党は支持基盤が強く組織票も固いため巨大政党が有利になるだけ、すなわち白票という選択が増えれば巨大与党の自民党、創価学会という後ろ盾のある組織力の強い公明党、自公連立政権が有利になるのは至極当然と言えます。この行為は自公政権を維持させるための自民党工作員のやり口ではないかと勘繰りたくなります。
しかし衆議院の選挙は比例はともかく小選挙区では立候補者が少なく、地域によっては自民と共産のみの対決となっているところも多いようです。私の住む鹿児島では二区と五区はこういう状況であり、保守地盤の強い地域ですので自民が圧倒的に有利となってしまいます。
自民党は前回の総選挙で政権奪還を果たしたものの掲げていた公約を次々と破り、一丁目一番地の経済政策も消費税増税による悪影響を及ぼし国民生活を窮することになりました。


10%の増税は延期となりましたが、景気条項を外して次回は必ず消費税増税は実行されます。今年4月に8%にされ景気が大きく後退しているのにまた更に増税させようなどとは正気の沙汰ではありません。自民党の議席を大幅に減らさなければ予定通り10%の増税は実施され、その間も景気は低迷したまま、景気が上向くなどあり得ません。
自民に投票したくないが共産には・・となれば自然と棄権か白票が増えてしまうでしょう。選挙区ではそれもやむなしかも知れません。ただし比例は自分が投じたい政党へ投票出来ますから必ず投票するべきです。
また小選挙区で落選しても比例で重複されていれば復活当選となるおかしな方式です。経済問題や定員削減など今後取り組まなければならない問題も多いですが、新たに政治の世界に参入したいと志す者が表れても小選挙区という巨大政党が幅を利かせている選挙方式では新参者は排除されてしまうのです。
参議院と比べてもあまりに矛盾を抱え、死票も出やすい衆議院の選挙制度は改善していかなければなりません。以前の中選挙区や大選挙区であれば組織力を薄める効果もあり地域の利権に左右されない真っ当な候補者が選出されます。やるべきことは白票を呼びかけることではなく白票を生み出す要因となる小選挙区制度を潰すべきなのです!